1月23日(金)の海上行動の際、K4護岸の沖に張りめぐらされたオイルフェンスに俵型の浮きが結び付けられているのを目にした。表面を覆うカバーが剥がれているので近くによって確かめると、周辺に無数の発泡スチロールの砕片が浮かんだり、オイルフェンスに張り付いたりしていた。
カバーが剥がれたため浮きの内部の発泡スチロールがむき出しになり、波に揺られている間に砕けて海に流出しているのだ。破損した浮きは速やかに撤去すべきだが、放置してあるために発泡スチロールで海が汚染されている。沖縄防衛局のずさんな管理が、このような事態をもたらしている。
オイルフェンスの問題はこれだけではない。別の箇所では、破損した破れ目にカバーを切り貼りしているのだが、剥がれて破れ目が露出している。一部はまだ引っ付いている箇所も、カバーが剥がれて海に流出するのは時間の問題だ。
オイルフェンスにはカバーが剥がれたあと、マジックで囲った所に接着剤が白く残り、発泡スチロールの砕片が張り付いていた。波に洗われて接着剤の成分も海に流出しているだろう。
オイルフェンスが傷だらけになっているのは、台風で海が時化ているにもかかわらず、オイルフェンスを陸上に片付けなかったためだ。海に置かれたままのオイルフェンスは護岸や岩場に打ち上げられ、カミソリ刃の鉄条網や岩に引っかかって破れてしまった。それを修理したはずがすぐにダメになり、海の汚染までもたらしている。
これらのオイルフェンスは私たちの税金で購入されている。沖縄防衛局のずさんな管理によって予算が浪費され、海の汚染が進んでいるのだ。海の環境破壊は土砂の投入だけではない。
カヌーで間近に見ていると、沖縄防衛局のでたらめさがいろいろな形で分かる。ぜひ多くの人がカヌーに乗り、現場の状況を自分の目で確かめてほしい。辺野古の海、大浦湾を守り、新基地建設工事を止めるために行動しましょう!