12月に入った。2日(火)は時おり小雨が降り、海は波が荒くカヌーによる抗議は不可能だったので、抗議船・平和丸を1隻出して辺野古側の状況を確認した。
午前9時22分頃、辺野古崎に着いてK8護岸と周辺の状況を確認した。K8護岸では接岸しているランプウェイ台船はなく、クレーン車やバックホーの姿もなかった。大浦湾から吹き抜ける北風が強く、波も荒いためランプウェイ台船を接岸するのが難しかったのだろう。作業員も引き上げて、この日は午前、午後とK8護岸からの土砂陸揚げはなかった。K9護岸の様子は確認できなかった。
K2護岸とK3護岸の境目付近まで進んでいる消波ブロックの設置作業も、この日は行われなかった。潜水士が海に入って作業するため、海が荒れて無理と判断したのだろう。
辺野古崎と長島の間やK4護岸の外側のオイルフェンスが一部撤去されていた。今週は海が荒れると予想してのことだろうか。いずれにしても、土砂の陸揚げが行われず、埋め立てが遅滞するのはいことだ。
護岸上や海上で目立った工事はなく、風波も強かったので、半時間ほど現場で状況を確認して平和丸は辺野古漁港に戻った。
松田ぬ浜の近くでは午前中、明日3日の海上大行動に向けての初心者練習が行われていた。ほかのカヌーメンバーは明日使用するカヌーを移動したり、道具の準備やチラシの地域配布など、手分けをして忙しく働いた。
天気が気になるが、12月3日(火)は名護市安和の琉球セメント桟橋では初となる海上大行動が取り組まれる。同桟橋を使用しての土砂積み込みから1年がたつことに抗議しての行動だ。午前11時からは桟橋が見える海岸と海上で、土砂搬出に抗議する集会が開かれる。ぜひ参加してほしい。
午後2時40分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。土砂を運ぶダンプカーは見られず、ブルドーザーは片づけられていて、土砂投入は行われていなかった。消波ブロックの設置も行われていなかった。
午後3時頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸とK8護岸に接岸しているランプウェイ台船はなく、土砂の陸揚げは行われていなかった。
ガット船は航安丸と第八そうほう丸の2隻が停泊しているだけだった。2隻とも先週の木曜日(28日)には大浦湾に入っていた。航安丸はランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。金武湾にガット船数隻が停泊しているとのことで、沖縄島周辺海域の波が高く、ガット船の移動が滞っているようだ。
ランプウェイ台船は、3隻が土砂を満載していた。