29日(金)はカヌー10艇とゴムボート1隻で安和の琉球セメント桟橋に行った。午前8時40分頃、安和の現場に着くとmarumasa2号が土砂を積み終えて出航しようとしているところだった。まずは2艇のカヌーが海に出て様子を見た。
安和や塩川の沖にはガット船3隻が停泊していたが、すべて土砂を積んでいた。空のガット船はなく、marumasa2号の後に積み込むガット船がない状態だった。そのため、桟橋周辺でのカヌーによる抗議行動は控えて、ガット船の動きを見た。
marumasa2号は係留ロープの一部をはずしていたが、カヌーの動きによって桟橋で待機し、午前9時22分頃に離岸して沖に向かっていった。このあと桟橋に来るガット船はなく、本部港塩川区でも土砂積み込みがなかったとのことで、この日はmarumasa2号1隻が土砂を積み込んだだけとなった。
この日は12月3日の海上大行動に向けて参加したメンバーもいた。新桟橋が使用されていないので、練習を兼ねて新桟橋まで漕ぎ、当日の行動の仕方などを確認した。風が強く浜に戻るのは苦労したが、それも当日に向けてのいい練習と参考になった。
12月3日(火)は安和の琉球セメント桟橋で初めての海上大行動が行われる。同桟橋を利用した土砂の積み込みから1年たつことに抗議するものだ。午前11時からは安和の海上と海岸で集会が開かれるので、多くの皆さんに参加してほしい。
その大行動に向けて、横断幕の張り出し場所を確認したり、草刈りや浜の石の除去などの作業も行った。そのあと昼食をとり、この日はお昼頃に行動を切り上げて辺野古に戻った。
午後3時頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て区の様子を見た。土砂投入などの埋め立て工事は行われていなかった。午前中にダンプカーが動いていたという情報もあるので、午前中は土砂投入が行われていた可能性がある。
K4護岸の外側のオイルフェンスが一部はずされていた。海が時化ることを想定してのものなのだろうか。
午後3時14分頃、瀬嵩の海岸に行き大浦湾の様子を見た。K9護岸とK8護岸に接岸しているランプウェイ台船はなかった。
ランプウェイ台船は7隻のうち3隻が土砂を満載し、2隻が少量を積み、2隻が空だった。
ガット船は4隻が停泊していた。第六十二定丸と第八そうほう丸、航安丸、神峰の4隻で、前日とまったく同じだ。この日は大浦湾から出入りしたガット船がなかったということで、これは異例のことだ。
台風28号の影響なのか沖縄近海が時化ており、沖縄島東海岸の大浦湾から南回りで西海岸の安和や塩川に移動するのが難しいようだ。そのためにガット船による土砂の搬送が思うようにいかず、土砂の陸揚げ、投入も遅滞している。
9月、10月は台風が続き、土砂投入ができた日は数えるほどだった。11月に入って好天が続き順調にいっているようだったが、月末になってまた海が荒れている。海上輸送は一度に多くの量を運べるが、気象条件に大きな影響を受ける。埋め立て工事は簡単ではないのだ。
自然頼みではなく、市民の力で辺野古新基地建設を止めたい。誰かがやってくれるだろうではなく、自分自身がやらなければいけない。口先と指先を動かすのだけが達者な人間にはなりたくないものだ。