9月9日の県民大会終了後、会場から普天間基地大山ゲートまで、学生団体や市民団体によるデモ行進が行われた。
ゲート前ではオスプレイ配備に反対し、普天間基地の即時撤去を求めるシュプレヒコールや発言がなされた。また、市民団体は赤と黒のリボンを基地の金網に結んで抗議の意思を示した。
県民大会についてのテレビ報道をいくつか貼っておく。
http://news.tbs.co.jp/20120909/newseye/tbs_newseye5127407.html
http://news.tbs.co.jp/20120909/newseye/tbs_newseye5127408.html
http://www.news24.jp/articles/2012/09/09/07213471.html
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220909024.html
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220909026.html
沖縄でこれだけの声をあげても、ヤマトゥの政治家やマスコミの関心は一時的なもので、民主党代表選や自民党総裁選、日本維新の会の動向など政局に意識は向けられている。明日11日には森本防衛大臣が来沖するが、あくまで沖縄へのオスプレイ配備を強行する構えだ。
http://news.tbs.co.jp/20120909/newseye/tbs_newseye5127409.html
政府の閣僚が口にする「理解を求める」とは、「俺はお前らの言うことを理解しないが、お前らは俺の言うことを理解して従え」というものだ。端から県民大会を無視している森本大臣と、県民大会に参加もしない仲井真知事との対談など白々しさが先に立つ。裏では、オスプレイ配備を強行しても知事は口先だけで抗議して終わり、というシナリオができていないか、むしろそのことを警戒すべきだ。
9日付琉球新報に佐藤優氏の〈知事を孤立させるな〉という「特別寄稿」が載っている。県民大会に参加しなかった仲井真知事の擁護につとめているが、別に県民が知事を孤立させているのではなく、知事が自分から勝手に孤立しているにすぎない。知事の不参加は、これから政府に政治的に利用される。仲井真知事もそれを承知の上での行動であり、知事への幻想を煽ってその尻押しに県民の運動を収斂させるのは、東京の政治家・官僚が望むことだろう。
知事の言動が重要な意味を持つのは言うまでもないが、いま沖縄県民に問われているのは、政府と県当局による交渉という枠を超えて、各地域の基地のゲート前で市民が自発的に行動を起こしていくことだ。普天間基地だけでなく、嘉手納基地、キャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブ、北部訓練場、伊江島補助飛行場など、オスプレイは県内各地の基地を使って訓練を行う。そこに基地があるからオスプレイは飛来するのであり、目の前の基地を容認してオスプレイに反対しても、米軍も米政府も意に介さないだろう。オスプレイ配備はこれから沖縄県民に、目の前の基地にどう向かい合うか、という問いを突きつけるはずだ。