10月に入った。2日(水)は朝、まず平和丸に乗って工事状況や波の状態を確認した。海上ではK1護岸からK4護岸、K8護岸から大浦湾にいたるまで撤去されていたオイルフェンスと汚濁防止膜を再設置する作業が進められていた。
台風18号は当初の予想よりも大陸側を通り、沖縄島への影響は少なかった。それでも、台風接近の予報があれば、対策を取らなければいけない。そのたびに埋め立て工事は中断する。沖縄防衛局からすれば、苛立たしい限りだろう。
オイルフェンスが張られていないので、普段は近づくことができないK8護岸の船着き場付近の様子を観察できた。高波で流されないように鉄板の上に置いてあった根固め用袋材を片付けているところだった。
一帯は満潮時でも底が透けて見え、水深は4~5メートルほどしかない。周りにはもっと浅い岩場もあるので、大潮の干潮時にはランプウェイ台船の接岸に苦労しているだろう。
波の状態を見て大丈夫と判断し、カヌー7艇で海に出た。午前中は土砂を陸揚げするK8護岸周辺のオイルフェンスの再設置に抗議した。
30分ほど抗議を続け作業を止めたが、最後は海保に拘束されて松田ぬ浜に運ばれた。
長島で昼食をとり、午後は作業の状況を3時頃まで監視した。先週の9月24日(火)に長島の砂が消失しているのを確認した。今もまだ岩が剥き出しのままだ。
平島では浜の砂が消えたことがあった。しかし、長島でここまで砂が無くなったのは、2014年の夏から海上行動に参加して以来初めて見た。
K8護岸を造ったことにより、台風時の潮の流れが変わり、砂の流出につながった可能性がある。沖縄防衛局は工事を止めて、きちんと調査すべきだ。