3日(水)は2日続けて安和の琉球セメントに行き、ガット船による土砂の積み込みに抗議した。午前8時56分頃に現場に着くと、1隻目の航安丸はベルトコンベアが不調らしいとのことで、土砂積み込みが中断していた。
ベルトコンベアの施設では作業員が数名で修理を急いでいるようだった。しかし、修理が住んで土砂積み込みが再開するまで2時間ほど費やしてしまった。
構内の仮置き場を見れば分かるように、ガット船に積み込まれている「岩ずり」なるものは赤土を大量に含んでいる。雨で水分が多くなれば赤土の粘着度が増して、ベルトコンベアに不具合をもたらしているのではないか。ベルトコンベアとその周辺を見ながら思った。
午前10時15分頃、ベルトコンベアの修理がすみ、土砂積み込みが再開された。カヌー13艇とゴムボート1隻は早速海に出て、波が荒いなか桟橋を目指した。
手漕ぎのカヌーは非力に見える。しかし、カヌーだからできることもある。辺野古の海でも大浦湾でも安和でも、どうすればカヌーの力を最大限に発揮できるか知恵をめぐらしてきた。13艇のカヌーに乗った一人ひとりが、それぞれ工夫して桟橋で粘り強く抗議を続けた。
各種選挙や県民投票でどれだけ辺野古新基地建設反対の民意を示しても、それを踏みにじって安倍政権は工事を強行している。まずはこの工事を止めなければならない。止め切れないのなら、せめて遅らせる努力をしないといけない。
海保がカヌーメンバーの強制排除を始めたのが午前11時7分頃。そのあと全員が排除されて航安丸が桟橋を離れたのは午後12時だった。いつもなら午前中で2隻は出港している。
航安丸と入れ替わりに午後12時20分頃、第百三十六伊勢丸が桟橋に着いた。昨日4隻目として着岸し、土砂を積み込んだが時間切れで途中までしか積んでいなかった。カヌーによる抗議がなければ、楽々と4隻目として出港していただろう。
海保に拘束されて浜の近くで解放されたあと、昼食をとって午後1時17分頃に再び海に出た。伊勢丸は前日で半分以上積み込みを終えていたので、積み込み作業再開後まもなく出港準備を終えた。桟橋付近で抗議し、粘りに粘ってカヌーメンバー全員が排除されたのは午後3時8分頃だった。
午後3時15分頃、伊勢丸が桟橋を離れ、入れ替わりに入ってきた清明が3時35分頃に接岸した。辺野古での片付けもあるの午後4時過ぎに安和での活動を終えた。