3日(水)は名護市安和の琉球セメント桟橋で、辺野古埋め立てに使用する土砂の搬出に海から抗議した。午前8時45分頃に現場に着くと、1隻目の第八藤進は土砂積み込みの終了間際だった。
急いでカヌーを準備し海に出た。白波が立って波が高かったが、手前に停泊している琉球セメントの陰に入って波を避け、桟橋に向かった。
現場の状況を把握しながら、カヌーで何ができるかを模索してきた。この日はカヌー11艇とゴムボート1隻が海に出たが、各メンバーが工夫を凝らして、波にもまれながら抗議を続けた。
第八藤進は午前9時半までには出港する手筈だったろう。カヌーチームの抗議によって桟橋を離れたのは、午前10時半頃だった。入れ替わりにmarumasa1号が桟橋に着き、午前10時57分頃から土砂の積み込みを始めた。
昼休みの休憩を取り、午後はmarumasa1号の土砂搬出に抗議した。夏の行動は熱中症対策が重要となる。水分と塩分の補給に注意すること、気分が悪くなったらすぐに合図することなどを確認して海に出ている。
琉球セメントの新桟橋は本来、同社の業務のために造られたはずだ。しかし、同社の船(緑の琉仁丸)は手前の古い桟橋を使い、新桟橋は土砂を積み込むガット船が使っている。新桟橋は辺野古新基地建設のために造られたのか、と疑わざるを得ない。
午後も桟橋の下で抗議を続けた。海保がすぐにハサミやナイフを取り出して紐やロープを切りにかかるので、抗議活動も厳しい状況だが、それでも粘って土砂搬出を少しでも遅らせようとカヌーメンバーは頑張っている。
出向の遅れを気にしたのか、marumasa1号は午後、わずかな土砂を積んで1時半頃には出港しようとした。しかし、カヌーメンバーの抗議活動で、桟橋を離れたのは午後2時25分頃だった。
3隻目のmarumasa2号が入れ替わりで接岸し、土砂搬入を開始したのは午後2時50分頃だった。市民が抗議しなければ、午前中で2隻は出港している。海保のゴムボートに拘束されて浜の近くで解放されたあと、辺野古に戻って片づけもあるので、この日の抗議行動を終えた。
ゲート前では朝から、土砂を積んだダンプカーに抗議行動が続けられている。構内にある仮置きの土砂が使われるにしても、ゲート前でダンプカーがスムーズに入れないようにするのは重要なことだ。土砂を持ち込ませないことで作業に影響を与えることができる。抗議しなければ、相手の思い通りにやられてしまう。
辺野古に戻ってカヌーを片付けたあと、午後4時半ごろに豊原の高台から辺野古側の埋め立ての様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船が着眼し、ダンプカーが乗り込んで土砂を運んでいるところだった。②工区に土砂が投下され、ブルドーザーで広げる作業が行われていた。
昨日1日からN5護岸からも土砂の投入が行われているが、投入場所を増やしても陸揚げする土砂の総量が増えないと作業は加速しない。
午後4時48分頃に瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸ではランプウェイ台船の入れ替えが終わり、翌日陸揚げする土砂を積んだ台船が接岸していた。
大浦湾には現在、ランプウェイ台船が6隻ある。2日は土砂を積んだものもあれば空のものもあった。明日の陸揚げ分は用意されていても、明後日以降の分は十分に確保されていない。
ガット船が少なくても3隻、3日入ってこないと土砂切れを起こしてしまう。ここのところK9護岸でもK8護岸でも、午前・午後とフルタイムで土砂を陸揚げしているわけではない。日本政府・沖縄防衛局も思い通りに工事を進められているのではないのだ。