28日(金)はカヌー5艇、抗議船2隻で海上行動を行った。午前8時40分頃、辺野古崎と長島の間からK8護岸の様子を見ると、ランプウェイ台船は接岸しておらず、先端部の天端に敷いた鉄板の溶接作業が行われていた。
並行してK8護岸の外側の縁に栗石を詰めた四角い籠を設置する作業が行われた。K9護岸にも設置されているが、先端部に鉄板を敷いたのと合わせて、護岸を超す高波への対策を優先して行っていた。
26日に台風の卵が沖縄の東海上を通過したが、その程度の波でもK8護岸の問題が浮き彫りになったようだ。消波ブロックもないので、大型台風が来たらどうなるだろうか。
栗石を詰めた四角い籠は、K8護岸の内側に造られた台船の接岸場所を守るように設置された。接岸場所は根固め用袋材を積んで作っているので、高波には気を使っているようだ。
K8護岸では高波対策が午前中行われ、午後1時頃から土砂の陸揚げが行われた。午後3時20分頃に確認した際には、台船上の土砂はほとんど無くなっていたので、陸揚げは2時間程度で終わっている。
午前中、K8護岸では高波対策が行われていたので、不屈に乗ってK9護岸に回った。同護岸では前日から接岸していたランプウェイ台船から土砂の陸揚げが行われていた。
陸揚げと並行して松龍丸と第六十三さだ丸からランプウェイ台船への土砂の載せ替えが行われた。両船とも前日、安和の琉球セメント桟橋で赤土土砂を載せていた。夜の間に沖縄島北側を通って朝、大浦湾に入っている。
K9護岸の台船上の土砂は残り少なかったので、K9護岸の近くで土砂の陸揚げと載せ替えの様子を見ながら待機した。午前中で作業は終了しなかったので、瀬嵩の浜で昼食と休憩をとった。
午後1時45分頃、K9護岸で土砂の陸揚げを終えた台船と次の台船の入れ替えが始まったのを機に、カヌーでフロートを越えて抗議した。カヌー5艇でできることは知れているが、黙って見ているわけにはいかない。工事が行われている現場で意思表示する者がいなくなれば、沖縄県民は反対していない、新基地建設を受け入れた、と宣伝されるだろう。
K9護岸の土砂陸揚げは、午前中の台船1隻分で終わった。入れ替えが終わったのは午後2時半頃で、時間はたっぷりあったのに土砂陸揚げは終了した。
高波対策はK4護岸からK1護岸にかけても行われている。②-1工区のK4護岸の外側に消波ブロックが設置された個所では、護岸上に根固め用袋材が4段重ねになっている。
連日、生コンのミキサー車がK4護岸やK3護岸にやってきて、天端に置かれたコンクリートブロックの補強が行われている。