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Channel: 海鳴りの島から
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沖縄戦慰霊の日を前に破壊が強行される辺野古の海

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 21日(金)は朝、カヌー9艇で松田ぬ浜を出発し、抗議船2隻とともに海上行動を行った。午前8時45分ごろに辺野古崎付近に着いたが、その時はもうK8護岸から土砂の陸揚げが始まっていた。

 K8護岸での土砂陸揚げが始まってからこれまで、ここに着岸するランプウェイ台船に載っている土砂の量はガット船1隻分となっている。 水深のせいなのか、ほかの理由なのかははっきりしない。

 平和丸に乗ってK9護岸に回ると、そこでも土砂の陸揚げが行われていた。午前8時28分頃には②工区に土砂を積んだダンプカーが来ていたので、8時20分頃には土砂の陸揚げを開始していたと思われる。

 K9護岸に接岸しているランプウェイ台船には、ガット船2隻分の土砂が載っている。21日はK8、K9の両護岸からガット船3隻分の土砂が陸揚げされ、ダンプカーで②工区に投入された。

 この日はまだ漕ぎなれていないメンバーもいたので、カヌーの基本的な練習も行った。初心者練習を終えたあと、どんどん漕がないと体力も技量も向上しない。当たり前の話だが、漕いだ分しかうまくならないし、海に出た分しか判断力もつかない。

 時間を確保するのが大変だと思うが、海に出てともに頑張りましょう。

 前日、第六十三さだ丸という新しいガット船が入ってきていた。同船のほかにこの日は第百三十六伊勢丸と航安丸が大浦湾に入り、ランプウェイ台船に土砂を載せ替えていた。

 K3護岸やK4護岸とN5護岸の接続部付近では、引き続き根固め用袋材を積み重ねる作業が行われていた。

 午後3時20分頃に豊原の高台から海の様子を見ると、②工区の埋め立て作業に使われているブルドーザーやローラー車は仮設道路上に片づけられていて、土砂の投入は終わっていた。

 午後3時45分頃、瀬嵩の海岸から見ると、K9護岸は空になったランプウェイ台船が接岸したままで、K8護岸はランプウェイ台船が離れていた。

 慰霊の日に安倍首相が来沖するので、その対策に機動隊員が駆り出されているのか、ゲートからの資材搬入はなかったとのこと。

 しかし、慰霊の日を前にしても土砂の投入は強行されている。いざ戦争となれば軍事基地が真っ先に狙われる。だから沖縄に集中させておけ、というわけだ。日本「本土」を守るために沖縄を「捨て石」にして犠牲を強要する。その構図は74年前と変わっていない。

 そのことに沖縄人が泣き寝入りするなら、犠牲は何度でも繰り返される。人はミミズを簡単に踏みつぶすが、ハブを踏みつける人はいない。こいつらは何をやっても大丈夫だ、となめられたらおしまいだ。

 


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