29日(水)は名護市安和の琉球セメント桟橋で、土砂積み込みに対する集中行動が取り組まれたので、カヌー12艇、ゴムボート1隻で海上から連帯した。
午前中、桟橋ではこの日1隻目のmarumasa1号が土砂を積み込んでいた。横幅があり、大浦湾に入る運搬船では積載量が1番多い。
接岸前にすでに半分以上積んでいたとのことで、喫水を見て積み込み作業も終わり近いと判断し、すぐに抗議行動に入った。
午前10時50分頃にmarumasa1号への土砂積み込みが終わった。海保のゴムボートが近づいて警告を繰り返したあと、11時10分頃に海上保安官が海に飛び込んで、抗議するカヌーの強制排除を開始した。
桟橋付近にカヌーを固定して抗議しているが、最近は海保がすぐに刃物を持ち出してロープや紐を切りにかかる。それでもカヌーメンバーは体を張って抗議を続け、カヌーがすべて排除されて第八藤進との入れ替えが終了したのは、午後12時半頃だった。
琉球セメント桟橋のまわりでは、エリグロアジサシがえさを捕っていた。辺野古の海ではフロートやオイルフェンスの上で羽根を休めている。悲しいことだ。
ゲート前で抗議行動を続けていた皆さんが、昼食をとりながら海岸から応援の声を送っていた。ぜんざいやパン、バナナ、一口かまぼこなど差し入れもいただいた。にふぇーでーびる。
海上行動は午前中で終え、午後は3時までゲート前の抗議行動や車による抗議行動に合流した。そのあと辺野古に戻って片づけをした。
午後4時27分頃、豊原の高台に行き辺野古側の工事状況を見た。埋め立てや消波ブロックの設置作業は終わっていた。
前にも触れたが、②工区の岩がネットで覆われていた。アジサシの営巣を邪魔するためと思われる。埋め立てが進めば、この岩は破壊されるのだろうが、その前にアジサシを排除している。日本政府や沖縄防衛局が口にする「環境への配慮」の実態がこれだ。
この岩のそばをカヌーメンバーは数多く漕いできた。それが今はこの惨状だ。怒りがこみ上げてならない。辺野古新基地建設は何としても阻止しなければならない。その思いをさらに強くした。
瀬嵩の海岸に回って大浦湾の様子を見た。K9護岸には明日に向けてランプウェイ台船が接岸した状態で、ブルーシートを取ればすぐに作業が始められそうな状態だった。
ほかの2隻のランプウェイ台船は、1隻が空で、もう1隻は半分ほど土砂を積んでいた。ガット船の姿はなかった。
K8護岸の作業は終了していたが、N4護岸との接点付近ではダンプカーが採石か砂利を下ろし、バックホーで均す作業が行われていた。