24日(金)は午前中、本部港塩川区で辺野古新基地建設に使用する土砂の積み込みが行われたので、それに対する抗議行動に参加した。
土砂を運んでくる工事車両に抗議する市民を、網を手にした沖縄防衛局員が囲い込んで排除を繰り返す。安全確保のためらしいが、集団で網を持って港内をうろうろすることの方が、よほど危険だろう。単独なら自由に動けるが、数人でこんなものを持っていたら、いざという時にとっさに逃げることもできない。
大浦湾にはフロートにステンレスパイプを取り付けてロープを張っているが、それと同じレベルの頭の悪さを見せつける。こんなやり方で市民を排除し、税金から給料をもらっている沖縄防衛局を許してはならない。こんな網を作ってうろうろする時間があったら、沖縄県民に少しは役に立つ仕事をしろ。
沖縄防衛局に雇われている警備会社・テイケイも網を手に市民を排除していた。民間の警備会社が、そこまでやるのか。テイケイの警備員はどの顔を見てもヤマトゥンチューばかりだが、沖縄では何をやってもいい、と思っているのだろうか。沖縄に米軍基地の負担と犠牲を押し付け、自分たちは金もうけをして恥ずかしくないのか。
梅雨時とは思えない快晴で、暑いなか港内の各所で、粘り強い抗議行動が続けられた。沖縄県警、沖縄防衛局、警備会社の人数が市民の数倍いるため、土砂の積み込みは進められたが、もっと市民が集まれば止めることができる。
午前中で積み込み作業を終えて台船が出港した。積まれた土砂の量は、ガット船1隻を満たしそうにない。これをガット船に移し替える手間も考えれば、安和の琉球セメント桟橋を使った方が、ずっと効率がいい。
それでも今日、安和を休んで本部港塩川区を使ったのは、K8護岸が完成して土砂の陸揚げ場所が2カ所になることを想定してだろう。K9護岸とK8護岸の2カ所で陸揚げできれば、1日にガット船4隻分の土砂をさばくことができる。沖縄防衛局は少なくとも琉球セメントから3隻、塩川から1隻以上を1日で積み込みたいのだ。
多くの市民が現場に集まり、沖縄防衛局の目論見を打ち砕けば、辺野古の海に土砂を投入するサイクルを狂わせ、埋め立てを止めることができる。大浦湾にガット船が入ってしまえば、止めることは難しい。まずはその前に、安和と塩川で土砂の積み込みを止めることであり、市民の努力でそれは可能だ。
塩川の沖には、航安丸、marumasa1号、松龍丸、第二十八日和丸、第百三十六伊勢丸の5隻のガット船が停泊していた。MARUMASA1号と日和丸、伊勢丸は空船のようだった。
伊勢丸はかなり錆で汚れている。
午後1時から北部土木事務所との話し合いがあった。沖縄防衛局による柵の設置についての経過説明を求め、県としてどのような許可を出したのか、今後の対応などの確認が行われた。
本部港をはじめ北部地域の港湾は、地域の住民の利便や産業振興を図るためにある。米軍基地を造るためにあるのではない。港湾や運輸を担っている労働者も、地域の住民のため、産業振興のために役立っていることに誇りを持ち、働いてきたはずだ。
辺野古新基地建設は、そのような北部地域の港湾のあり方を根本から破壊している。これまではなかった対立と分断を生み出し、北部地域の住民を苦しめている。新基地ができれば、その苦しみは何倍にもなり、終わりがなくなる。
日本政府・沖縄防衛局がやっていることが、どれだけ犯罪的であるか。はらわたが煮えくり返る。ヤンバルンチュは自分たちの生活と将来を守るために、いま行動しなければ、大きな悔いを残すことになる。ちゅーたるがきてぃやならんどー。どぅーなーたーじ、島守らんねー、親ぱーぷーじ、子孫かい、ちら見しららんどー。