27日(水)は名護市安和区の琉球セメント桟橋で水曜大行動が行われた。午前8時45分頃、カヌーチームが現地に着いたときには、桟橋にmarumasa3号が接岸し、土砂を搬入していた。喫水線はすでに満杯を示していて、急いで海に出て抗議行動に入った。
海岸から見ていては現場の状況が分からないだろうが、桟橋周辺では工夫を凝らした抗議と抵抗が行われている。網が張られれば、逆にそれを利用するしたたかさが必要だ。海保に短時間で排除されないために知恵を巡らすのは、辺野古で強行されている新基地建設が、沖縄の民意を踏みにじっているからだ。
誰も好き好んでこのような抗議行動を行っているのではない。しかし、県民投票で新基地反対の民意を示しても、安倍政権は簡単にそれを踏みにじる。沖縄県民はどうすればいいのか。泣き寝入りするしかないのか。民主主義が空文と化した島では、ここまでやらなければならないのだ。
桟橋にカヌーをつないでいたメンバーが海保に拘束され、沖に引っ張られていったあとは、桟橋の下や周りにいたメンバーが抗議を引き継ぎ、出港するmarumasa3号の航路に進んだ。カヌーが拘束されると、次に接岸しようとした第十八福昌丸に対しゴムボートが抗議を続けた。
marumasa3号は午前9時半頃には土砂積み込みを終え、出港準備を整えていたが、抗議行動によって10時半頃に桟橋を離れていった。ゲート前ではデモや車を使った抗議が行われ、桟橋に土砂を運んでくるダンプカーの出入りがいつもの半分以下になっていて、陸と海の協力のもとで成果を生み出している。
海岸で昼食をとったが、沖縄そばやぜんざい、蒸しパン、タンカン、チョコレートなどたくさんの差し入れがあった。くゎっちーさーびたん。
昼食後は桟橋のゲート前に行って、土砂を運び込む工事車両への抗議行動に参加した。普段、辺野古の海や大浦湾ではゲート前との交流がなかなかできないが、安和桟橋では距離が近いのでこういう取り組みも可能だ。陸の皆さんの激励を受けてカヌーチームも元気をもらった。