19日(火)は強風のため海が荒れ、海上行動は中止となったので、カヌーメンバーは午前中、手分けして県民投票のチラシ配布を行った。
チラシ配布の合間にゲート前に行き、第1回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。前日、「国地方係争処理委員会」が、沖縄県の埋め立て承認撤回の効力を停止した国交大臣の決定に対し、県が不服として審査請求していた件を、実質審議をしないで却下した。総務省の第三者機関と言いながら、しょせんは安倍政権の意思を忖度する御用機関でしないことを示した。
県民投票などやっても無駄だ、と県民に見せつけるために、このタイミングで却下したのだろう。ゲート前の資材搬入も、安倍政権の強権的な意思を見せつけている。それに抵抗する意思を持って、今日も朝から市民が集まり、ゲート前に座り込んだ。
沖縄県警・機動隊が市民を強制排除したあと、生コンのミキサー車や砂利、バラス、栗石、捨て石用の大きな岩を積んだ車両が列をなしてゲートに入っていく。これらの資材が日々、辺野古の海を破壊していくのだ。
ゲート前でそれを止めるには多くの県民が集まるしかない。どこかの誰かがやってくれるだろうではない。自分がやるかやらないかが問われている。軟弱地盤の問題が取りざたされているが、現場での阻止・抗議行動が盛り上がらずに、工事が自動的に頓挫することなどあり得ない。
資材搬入は1日に3回行われる。資材を下ろしてゲートから出ていく車両に対する抗議も、2回目、3回目の資材搬入を遅らせるために必要だ。ゲート前を往復することで、工事車両はゲートから出られなくなる。最後は機動隊に歩道に押し込められたが、市民が多く集まればそれも難しくなる。
午前11時15分頃、豊原の高台から辺野古側の護岸の様子を見た。この日は風が強かったせいか、クレーン車の周りに作業員の姿はなく、防砂シートの設置は行われていなかった。②-1工区に土砂を投入するダンプカーやブルドーザーの姿も見えなかった。
午前11時35分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸にはランプウェイ台船が接岸していたが、土砂の陸揚げは行われていなかった。土砂はブルーシートをかけられておらず、まだ半分ほど残っている。
ランプウェイ台船はほかに1隻が、土砂を積んで待機していた。
ガット船は、日和丸、吉福善丸、第百三十六伊勢丸の3隻が確認できた。喫水を見ると3隻とも土砂を積んでいるが、土砂の移し替え作業もこの日は午前中までに行われていなかった。
19日は午後7時半から名護市の港区公民館で「県民投票を成功させるための歌とギターのつどい」が開かれたので参加した。
ミュージシャンの知念良吉さん、ギタリストの大城ショーケンさんのミニコンサートのあと、3人の発言があった。私も発言の機会を与えられたので、23年前の米兵3人による事件と県民投票に関連すること、辺野古の海、大浦湾の工事の現状について話した。