2月2日(土)は朝、カヌー15艇で瀬嵩の浜を出発した。抗議船1隻とともに、この日は午前中、K9護岸とN4護岸の二手に分かれて抗議行動を展開した。
K9護岸ではいつものようにランプウェイ台船から土砂を陸揚げする作業が進められていた。朝の段階で積んだ土砂の量が多かったので、カヌーに乗って作業の様子を確認し、午前10時半頃からは近くの砂浜に移動して待機した。
その間、辺野古岬のN4に向かったカヌー7艇は、フロートを越えて捨て石の投下に抗議した。
午後はカヌー全艇がK9護岸に集中して抗議行動を行った。肉球新党の皆さんも抗議船に乗り、K船の上から抗議の声をあげていた。
午後2時半頃、朝から接岸していたランプウェイ台船の土砂陸揚げが終わり、沖に待機していたランプウェイ台船と交代する作業が始まった。新たな土砂を積んで近づいてくるランプウェイ台船に対し、カヌーチームは大型フロートを越えて抗議した。カヌーメンバーの一人が係船ロープの所まで行き、台船の動きがしばらく止まった。
1日、2日と二日続けてガット船(土砂運搬船)が大浦湾に入ってないので、2日は大浦湾にガット船が1隻もないという状況になっている。そのため、2日は土砂の積み替え作業も行われていない。いつもは次の陸揚げのために土砂を積んだ台船が待機しているのだが、接岸した台船以外の3隻は空のままという異例の状態となっている。
安和の琉球セメント桟橋でも、1日、2日に土砂の積み込み作業は行われていない。沖にはガット船7隻が停泊しているとのことで、そのうちの3隻は1月31日に土砂を積み込んだ船だ。1日は海が荒れたためガット船の移動ができなかった可能性がある。
石垣市の陸上自衛隊配備を問う住民投票の条例が、議会で否決された。有権者の4割に当たる1万4000筆余の署名が集まったにもかかわらず、石垣市議会は市民の請求を踏みにじった。中山義隆市長を支える与党議員らは、住民投票をやれば配備反対が多数となることを恐れたのだろう。自分たちの政策が住民の理解を得ていると自信があるなら、住民投票を受け入れたはずだ。
住民投票といっても、生活に直接影響する地域に密着した問題に、住民の関心が高まるのは当たり前のことだ。石垣市民にとっては、辺野古の新基地問題以上に、自衛隊基地建設の問題は切実なものとしてあるだろう。否決の記事に接して怒りが込み上げる。
日頃、辺野古の新基地問題への対応で手いっぱいで、石垣や与那国、宮古、奄美の自衛隊問題には関われていないのだが、琉球列島全体が中国に対抗する日米の軍事拠点として強化されている点で、根っこは同じ問題だ。日本「本土」防衛の捨て石として、沖縄は再び同じ道を歩まされている。いざとなれば切り捨てられるトカゲの尻尾であってはならない。
沖縄を「基地の島」として利用し続けようとする日本政府に対し、どこまでも拒否の行動を続けようではないか。どれほど困難でも、あきらめてはいけない。