2月に入った。1日(金)はカヌーによる行動はなく、抗議船2隻を出して海上から工事の状況を監視した。
辺野古岬のN4護岸は、海保に守られながら今日も砕石の投下が行われていた。すでに長さは50メートル近くになっているだろうか。以前はアダンの茂みがあった岬の破壊状況を目にすると胸が痛む。
これから護岸は海に伸びていく。クレーン車のもっこから投下される砕石は、ゲートから入る大きな岩と栗石を混ぜたものだ。ゲートで資材の搬入を阻止しないと護岸が造られ、埋め立て区域が囲われる。ゲート前の座り込みの重要性が分かる。現場で行動する人が増えない限り、工事は止められないのだ。
周辺海域には移植対象のサンゴも多いのに、環境監視等委員会に集められた御用学者どもは、問題なしのお墨付きを与えている。政府に媚を売って権威と研究予算を手に入れるのだろう、クズ学者どもが。
N4護岸のすぐそばでは、②-1工区への土砂投入が続いている。赤土混じりの土砂を積んだダンプカーがN3護岸から海の方に下り、中で土砂を下ろすとブルドーザーで海に広げ、ローラー車が土砂を固めていく。豊原区の高台からは埋め立て工事の様子が確認できる。
沖縄防衛局は辺野古側の②工区で3月25日から埋め立て土砂の投入を開始すると打ち出している。②工区を囲むK1~K4護岸の上では、防砂シートの設置や天端に敷いたコンクリートブロックの整備が行われている。ブロックは昨年の台風で乱れた物を敷きなおしている。
防砂シートの設置状況は豊原区の高台の方がよく見える。K4護岸の内側の被覆ブロックに栗石を敷き詰め、その上に防砂シートを敷いている。さらにその上に根固め用袋材を隙間なく置いて、シートを覆っている。ゲートから連日入っている大量の栗石は、次の工区の埋め立てに向けた準備作業に使われている。
K9護岸では今日もランプウェイ台船にダンプカーが入り、土砂の陸揚げが行われている。赤土が大量に混じった土砂が、辺野古岬の②-1工区に運ばれて海を潰している。
2月1日付県内紙は、大浦湾の軟弱地盤の改良工事に6万本の杭を打ち込むと報じている。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-869471.html
工期が大幅に伸び、予算も莫大な額に膨れ上がるのは必至だが、辺野古利権に群がるゼネコンや族議員らはほくそ笑んでいるのだろう。だが、場当たり的に増加する予算は市民の血税を浪費するものだ。この予算を教育や福祉、医療に回せば、どれだけの人が救われるか。日本人よ、これは「沖縄問題」ではなく、日本全体の問題なのだ。
海から戻ったあと、今日2回目の資材搬入に抗議するゲート前の座り込み行動に参加した。集会や大行動を企画すればある程度の人が集まるが、通常の日は参加者が少なくて、海もゲート前も厳しい状況が続いている。それでも、辺野古に集まる人たちは一人ひとりが、それぞれの思いを抱いて座り込み、少しでも工事を止めようと努力している。
マスコミは県民投票のことばかりで、工事の現状も現場で苦闘している人たちの姿もおざなりでしか伝えない。紙面の隅に載る日々の報告など、日替わり記者たちのルーティンワークであり、琉球新報も沖縄タイムスも、いちおう現場の取材してます、という体裁を作っているだけではないか。
県民投票と騒ぎながら、読者にどんな情報を提供しているのか。沖縄県民はマスコミやインターネットに頼るのではなく、自分の目で辺野古の現状を見てほしい。辺野古で何が起こっているのか、自分の目で確かめたうえで、県民投票の1票を投じてほしい。