MV22オスプレイが岩国基地に陸揚げされた翌24日、東村高江区ではオスプレイパッド建設工事が強行されている。ブログ「やんばる東村 高江の現状」が24日の現場の状況を詳しく伝えています。
http://www.qab.co.jp/news/2012072436893.html
19日の工事のあと、N4Bゲート前の防御態勢が強化されたので、沖縄防衛局はN4Aゲートを狙ったのかもしれない。しかし、この場所は道路使用許可の範囲外であることが指摘されている。にもかかわらず、住民・支援者の頭の上から砂利を搬入するという危険な作業がくり返された。
http://blog.goo.ne.jp/chuy/m/201207
24日には抗議する住民・支援者を警察が力尽くで排除している。オスプレイが使用する着陸帯建設にむけて、危険な作業を強行する沖縄防衛局を守り、沖縄県警が住民弾圧を強化するなら、県民から強い批判を浴びるだろう。沖縄県警が守るべきは県民の生命、財産であり、それを破壊しようとするオスプレイの訓練場ではないはずだ。
午後1時45分頃、高江に着いたのだが、10トントラック1台分の砂利を搬入し終えて、沖縄防衛局・作業員はN4を去っていた。ただ、近くの新川ダム駐車場で待機しているとのことで、工事再開を警戒して各ゲートでは、続けて警戒態勢が取られていた。
3時25分頃、沖縄防衛局員が3台の車でN4にやってきて、周辺の状況を確認した。住民・支援者が集まって警戒しているなか、カラーコーンなどを積んだ作業車がやってきた。
作業はしない、と運転手は言い、しばらく停車したあとN4前を通り過ぎていった。わナンバーのレンタカーだが、荷台には大米建設の看板が乗っていた。周知のように大米建設は、国民新党の下地幹郎代表代行のファミリー企業である。
オスプレイの沖縄での運用について、下地議員は野田政権を厳しい口調で批判している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120724-00000543-san-pol
1月に米国に行ってオスプレイに試乗し、安全性を強調していたのはどこの誰だったのか。二枚舌、三枚舌はいい加減にしてほしいものだ。国会の動きしだいでは秋に解散総選挙の可能性もあるので、下地議員は沖縄の有権者に点数稼ぎをしておきたいのだろう。野田首相を批判するのなら下地議員はまず、オスプレイパッド建設を進めている大米建設の親父や兄貴を批判したらどうなのだ。
メインゲートから沖縄防衛局員が北部訓練場に入ったとのことで、メインゲート前に集まって抗議行動を行った。
メインゲートは常時米軍車両が出入りしているが、住民・支援者が集まったのでMPもやってきた。迷彩服姿のMPふたりが警備室に入り、ゲートの警戒にあたっていた。沖縄の住民の行動にMPがしゃしゃり出てくるとは、ふざけた話である。
4時24分頃、沖縄防衛局の車が出てきたので、抗議を行うと同時に平良次長に説明を求めた。
ゲート前で話し合いが行われ、平良次長は「今日の作業は道路使用許可を得ている」と言い張り、書類の確認を求めると拒否した。作業については、「安全基準を守ってやっている」と強弁し、「(建設しているのは)ヘリパッドでありCH53に対応するもの」と述べた。オスプレイが岩国基地に陸揚げされているこの期におよんでも、まるでオスプレイが着陸帯を使用しないかのような口振りだった。
住民への説明会について平良次長は、「真部局長は、オスプレイ配備が明らかになったら関係機関に説明すると言ったのであり、みなさん(住民)に対してではない」と主張し、「東村には担当者がすでに説明した」と述べた。「住民には説明しないのか」と問われると「説明しないとは言ってない」と言うので、「説明するんだな」と詰めると、「説明する、しないの権限は私にはない」と逃げた。
平良次長は「仲井真知事も工事を認めている」とも口にしていた。オスプレイの沖縄配備に反対しながらその訓練場の建設は認める、という仲井真知事の矛盾した姿勢が、沖縄防衛局の工事強行の口実として利用されている。オスプレイが沖縄上空を飛び交って訓練することを許さないために、仲井真知事や伊集盛久東村村長は、高江区でのオスプレイパッド(ヘリパッド)建設に反対の姿勢を明確にすべきだ。
4時45分頃、メインゲート前から沖縄防衛局が引き上げた。
支援者の歌のあと、平良次長との話し合いの内容や、5年前にメインゲートは工事に使わないという確認がなされたが、それが破られたことなどの説明があった。明日以降もメインゲートをはじめN1、N4、H、Gなどの各ゲートで監視活動が続く。人手がいるので多くの人が参加してほしい、と呼びかけがなされた。
メインゲートの看板には軍用ナイフにからみつくハブの絵が描かれている。19日の帰りに道路を横切るハブを見かけた。支援者の皆さん、夏場ですので草むらに入る時にはご注意を。