7月20日の高江は、前日の工事強行を受けて、多くの支援者が訪れていた。この日は沖縄防衛局による工事はなく、前日騒然となったN4のBゲートでは、暑い日射しを避けて監視活動を行ったり、工事強行に備えて諸作業を行っていた。
メインゲートでも監視活動を行っており、道路脇の草を刈って折り畳みテントが建てられた。
テントのそばでは、キノボリトカゲが木から降りて昆虫を捕らえていた。昔は沖縄の子どもたちにとって格好の遊び相手で、今帰仁の仲宗根ではガイケーと呼んでいた。地域によっていろいろな呼び名があり、それだけ身近な生き物だった。オレンジ色のカメムシの仲間をくわえたが、まずかったらしく吐き出していた。
工事強行がなければ、セミの声や鳥の声が聞こえてヤンバルの自然を楽しめるのだが、静けさを破って嘉手納基地所属のSH−60Bシーホークが2機くりかえし飛来し、開いたドアから乗員の姿も見える低空で訓練を行っていた。
MV−22オスプレイが23日に岩国に陸揚げされることが、正式発表されている。
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-07-20_36553
日本政府の対応を見ていると、オスプレイを普天間基地に配備して県民の不安をかき立て、辺野古「移設」を進める材料に利用しようとしているようにすら見える。オスプレイの安全性への疑問や不安を逆手にとり、市街地にある普天間基地は危険だから、人口の少ない辺野古に「移設」すべきだ、と議論をすり替えていく。そのような主張は今でも見られるが、政府の御用記者・解説者・評論家がこれから意図的に流布していくだろう。
辺野古新基地建設を推進してきた中心メンバーの一人に、東開発代表取締役の仲泊弘次氏がいる。同氏が支部長を務める県防衛協会北部支部のメンバーが、20日に沖縄防衛局や沖縄県を訪ね、普天間基地の辺野古「移設」の早期実現を求めて、同支部総会の決議文を提出している。
http://www3.nhk.or.jp/okinawa/lnews/5093649221.html
辺野古の新基地建設利権を求める者たちが、今もあきらめずに蠢いている。オスプレイ配備反対の県民世論が高まるなか、普天間基地の「危険性の除去」を前面に出して問題をすり替え、辺野古「移設」を進めようとする策動を許してはならない。今も高江では米軍ヘリの訓練が行われている。これにさらにオスプレイの訓練が加わろうとしている。全国からオスプレイ配備反対の運動を起こしましょう。