21日(金)は朝、カヌー8艇で瀬嵩の浜を出発した。抗議船1隻とともにまずK9護岸の様子を見た。護岸に接岸したランプウェイ台船にダンプカーが乗り込み、土砂の陸揚げが始まっていたが、写真を見れば分かるように岩ずりには大量の赤土が混じっている。これが今辺野古の海を破壊し続けているのだ。
この日は早朝、ガット船3隻が大浦湾に入ってきた。昨日、安和区の琉球セメント桟橋で岩ずりを積み込んだ3隻である。一昨日から残っていた1隻と、この日に入った2隻がランプウェイ台船に岩ずりを移し替えた。
これまではガット船1隻分を台船に移し替えていたが、この日は初めて3隻分を移し替えた。それだけ少ない量の岩ずりを積んできたことを示している。琉球セメント桟橋に岩ずりを運んでくるダンプカーの荷台に乗っている量もかなり少ないようだ。
ガット船の数を増やしたことで1隻分の量が減ったのかもしれない。ただ、陸揚げする場所がK9護岸1カ所しかないため、運び込んでも処理しきれないため、運搬量を制限せざるを得ないのだろう。
この日はカヌー6艇と抗議船は、空になったガット船が大浦湾を出て琉球セメント桟橋に向かうのに抗議するため、オイルフェンスの開口部がある長島近くに移動した。波が穏やかだったのでカヌー2艇が残ってK9護岸の様子を見た。午前10時50分頃、岩ずりをすべて陸揚げしたランプウェイ台船が離岸し始めたので、カヌーはオイルフェンスを越えて抗議した。
空の台船が離岸すると、入れ替わりに岩ずりを積んだ別の台船がK9護岸に接岸する。空の台船は沖に出て、ガット船から岩ずりを積み替える。離岸する台船への抗議は、次の台船が接岸するのを遅らせることにつながる。
N3護岸では1分以下の頻度で、ダンプカーが埋め立て区域に土砂を下ろしている。岩ずりを積んだ台船の接岸を遅らせれば、その分、岩ずりの投入を遅らせることになる。仮に10分遅らせることができれば、10台以上のダンプカーの土砂投入を止めたことになる。
カヌー1艇が台船の後方にあったフロートに着いてロープを取ったため、台船は後ろに下がれなくなった。海保2人が力尽くで引き剥がすのに抵抗し、剥がされたあとも移動に時間を要したため、次の台船が動き出したのは午前11時40分頃になった。カヌーの抗議がなければ30分以上前には動き出していたはずだ。
午後1時頃から長島近くの開口部を開く作業が開始された。あらかじめ移動していたカヌー6艇を中心に、オイルフェンスにロープを取って抵抗したため、開口部を開くのに30分以上を要している。
空になったガット船2隻と台船1隻が出て行ったが、海上での抗議行動は埋め立て作業に直接影響を与えることができる。ぜひ多くの人にカヌーに乗って抗議行動に参加してほしい。