15日(土)はカヌー25艇と抗議船2隻で、辺野古岬付近と大浦湾の二手に分かれ抗議行動を行った。辺野古岬付近にカヌーチームが到着した午前9時頃には、すでにN3護岸にダンプカーがやってきて、土砂の投入が行われていた。
N3護岸では次々にダンプカーがやってきて、赤土混じりの岩ずりを下ろしていった。2台続けてくることもあり、1台が下ろして次に下ろすまでに平均して1分もかからない。ダンプカーが荷台を傾ける位置も、N3護岸上から中に寄っている。
5名のカヌーメンバーがフロートを越えて辺野古岬を目指し、現場近くから抗議の声を上げた。ほかのメンバーもフロート沿いで抗議と監視行動を午前中行った。
前日の初投入から続き、かなりのペースで土砂を投入してきたので、午前10時頃にはランプウェイ台船が空になり、N3護岸からの土砂の投入はいったん終了した。しかし、すぐに次の投入に向けた準備が進められた。
午前11時20分頃、空になったランプウェイ台船が、タグボートに曳航されてK9護岸から離れ始めた。その前に現場にいたカヌー8艇がフロートを越えて抗議しており、さらに辺野古岬付近から移動してきたカヌー4艇が続いた。
昼食後、午後1時過ぎから空のランプウェイ台船のそばに、岩ずりを積んだガット船・第百三十六伊勢丸が近づき始めた。同船に載っている岩ずりは、12月3日に名護市安和区の琉球セメントで最初に積み込まれたものだ。あらかじめ構内に山積みになっていたもので、沖縄県の赤土等流出防止条例に違反すると県が指摘したものだ。
同船への土砂積み込みも、琉球セメントの桟橋の完了届が提出される前に行われており、公共用材管理規則に違反している。いくつもの違法行為を犯して日本政府・沖縄防衛局が積み込みを強行したものであり、本来は安和区の琉球セメント構内に戻すべきものだ。このような違法土砂を海に投入することは許されない。
フロートからかなりの距離があったが、違法土砂の積み込みに対し、カヌー12艇がフロートを越えて抗議した。海保は不意を突かれて海に飛び込む保安官が足りず、ゴムボートで直接カヌーを止める危険行為がなされた。高速で走り回ってカヌーの前をふさぐのは、動力船としてあるまじき行為だ。
午後、積み替えが行われた岩ずりは、週明けの17日(月)に②-1区に投入されると思われる。違法を承知で埋め立て工事を進める安倍政権が、「法治国家」だの「沖縄の負担軽減」などとよく言えたものだ。
岩屋防衛大臣の発言に対するコメントが琉球新報に乗っているので、こちらも紹介したい。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-849544.html