選挙戦を有利にするために、フェイクニュースが意図的に流される時代だ。それを監視、検証するのもメディアの大きな役割となっている。琉球新報では「ファクトチェック」という連載をやっていて、9月25日付のそれは〈沖縄県知事選 公約「携帯料金を削減」→知事や国に権限なし〉という見出しで、さきま淳候補が宣伝している「公約」の一つをチェックしている。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-807661.html
いくら独裁者然とした安倍晋三政権の全面支援を受けているからといって、できることとできないことがある。菅義偉官房長官が人気取りで言ったことを利用し、若者の票を釣り上げるために「公約」に掲げたのだろうが、あまりに見え透いた嘘は、自らの首を絞めることになる。
それでも、こういう甘い言葉にだまされる人はいるだろう。地元紙がこういう検証を行うのは、今の時代に大事なことだ。さきま淳候補は2016年1月に行われた宜野湾市長選挙で、「ディズニーリゾートの誘致」を宣伝材料にしていた。あれはいったいどうなったのであろうか。
返す刀で言うなら、今年2月の名護市長選挙で稲嶺進氏は、パンダの誘致を市民にアピールしていた。あれは大きな失敗だったと私は思っている。ネオパークオキナワ(名護自然動植物園)には何度か行ったが、パンダを飼育できるほどの施設や能力があるとは思えなかった。たんなる人気取りにだまされない有権者の目は大切だ。
では、辺野古新基地建設阻止はどうなのか。私は可能だと思っている。この工事はそんな簡単な工事ではない。そういう自然条件に加えて、一番重要なのは沖縄県民一人ひとりが、どこまで阻止のために行動するかにかかっている。
県知事の行政権限には限界がある。司法も追随する安倍政権の独裁状態を見れば、翁長知事が限界まで追い詰められたことも分かる。知事を突き上げるのは簡単だが、では県民はどれだけ建設阻止のために努力したのか。
そのことが反省されなければならない。海やゲート前をはじめとして、県民がそれぞれの持ち場で安倍政権と対峙しなければ、知事は孤立してしまう。
9月22日に那覇市の新都心公園で開かれた「玉城デニーうまんちゅ大集会」の様子がユーチューブで公開されている。全体は1時間15分以上あるが、玉城デニー候補のあいさつが44分50秒頃から、故・翁長樹子さんのあいさつが1時間3分頃からある。それだけでもぜひ見てほしい。
25日は午前11時半から那覇地裁で国賠訴訟の裁判をあったので参加し、その後は宜野湾市で選挙活動を手伝った。カヌーメンバーの何名かも名護から宜野湾市に駆けつけて応援していた。台風24号の影響で天気が荒れ気味だが、残りの期間、ぬちかじり頑張りましょう。