20日は午前11時過ぎから今帰仁村役場前と天底区公民館で、玉城デニー候補の街頭演説があるというので聴きに行った。
喜屋武治樹村長や多くの村民が、役場前の十字路に集まって、玉城デニー候補の訴えに耳を傾けていた。
今帰仁村は故・翁長雄志知事の母親の出身地であり、次男の翁長雄治那覇市議も発言し、玉城候補への支持を訴えていた。
このあと、天底区公民館前でも街頭演説が行われた。今帰仁村は昔から革新地盤であり、県知事選挙や国政選挙では常に革新側が得票数で上回ってきた。オール沖縄という枠組みになってからも、衆議院3区で玉城デニー氏の得票が自公が推す候補者を上回ってきた。
天底区での演説で、玉城候補はそのことに深くお礼を述べたうえで、故・翁長知事の遺志を継いで辺野古新基地建設を阻止することを訴えていた。
20日は午後4時15分から名護十字路で玉城デニー候補の街頭演説が行われ、続けて通り沿いや公設市場周辺の店を回りながらミチジュネーが行われた。
午後6時からは名護出雲殿でやんばる総決起大会が開かれた。玉城デニー候補は挨拶を終えると宜野座村や金武町の街宣に出て、やんばるを回る1日がかりの行動に力を尽くしていた。
会場では玉城デニー候補を見送ったあと、稲嶺進前名護市長や伊波洋一参議院議員、翁長雄治那覇市議らが応援演説を行った。選挙運動をしていて玉城候補に対する市民の反応はいい。一方で、期日前投票の大幅な伸びを見ると、相手候補が組織的な取り組みを強く進めているのが分かる。このままでは危ない、という危機感が語られていた。
20日に自民党の総裁選挙が行われた。その対応に追われていた自民党議員が、今週末から沖縄に乗り込んでくるだろう。公明党・創価学会とともに企業・団体回りを徹底して業界票をまとめ、期日前投票で勝負を決めようとするのは分かっている。今週末には大規模な電話作戦も行われるという。それに対抗しきれなければ名護市長選挙の二の舞になる。
同じ過ちをくり返さず、実際に得票につながる運動をしようと、多くの市民が工夫しながら運動に取り組んでいる。しかし、真の相手は国であり、名護市長選挙の時と同じように、見えない形で国会議員が動き、投入される官房機密費は莫大なものだろう。沖縄を権力と金でねじ伏せようとヤマトゥぬ政府が襲いかかってくる。ウチナーンチューや負きてぃやなびらんどー。