連休明けの7日(月)はやや風が強いなか、午前がカヌー11艇、午後が14艇で海上抗議行動を展開した。辺野古の海ではK3、K4、N3などの各護岸工事が再開され、カヌーチームは午前中、抗議船2隻とともに各護岸の様子を見てまわった。
辺野古岬のN3護岸では、根固め用袋材を運んできて先端部に設置する作業が行われていた。予定の長さに達し先端部を保護するためなのか、このあとK4護岸の方に伸びていくのか、朝の時点ではまだはっきりしなかった。
辺野古岬一帯の岩場はサンゴや貝類の豊富な場所だ。そこにこのような護岸が造られ、埋め立てに向けた準備が進められている。捨て石や被覆ブロックに押し潰された生物はどれだけいたか。潮の流れがさえぎられ、護岸の周辺ではすでに悪影響が出ているはずだ。
辺野古新基地が完成すれば、このあたりには装弾場が造られる。普天間基地には無い新機能であり、辺野古弾薬庫と連動して基地機能が強化される。たんなる「移設」ではないことを示す場所であり、埋め立てが行われれば作業ヤードとして、後につづく工事のために活用されるだろう。これ以上の工事進行を止めるために、多くの人が抗議に参加してほしい。
K4護岸では両端で捨て石の投下が行われていた。接続するK3護岸とN3護岸はすでに予定の長さに達しているので、このままK4護岸が伸びて二つの護岸とつながれば、辺野古の海の囲い込みが完成する。
今月は海上抗議行動にとっても正念場だ。梅雨入り間近で天気が気になるが、安全性を重視しつつ、できる限り海に出て抗議したい。
K3護岸では被覆ブロックの設置が行われていた。今日でK3護岸の工事は終わりだろうということで、午前、午後とオイルフェンスを越え、K3護岸に対して抗議行動を行った。
午前はカヌー11艇でカヌーのゴムボートが1対1で張り付き、抗議も難しかった。午後はカヌーが14艇になったので、海保も同じようには対応できず、3艇が内側のオイルフェンスまで行き、近くで工事に抗議した。
波の荒い日にオイルフェンスを越えるのは簡単ではない。しかし、オイルフェンスを越えられなくても、そばで抗議の声をあげることで海保のゴムボートを引き付けることはできる。カヌーの行動はチームで行われているのであり、互いに助け合うことで効果を発揮できる。
年齢、体力、経験などカヌーを漕ぐ力は個人差がある。大切なのはチームの一員としてベストを尽くすことだ。やりたいこととできることは違う。自分の力量をふまえ、できることをやればいい。それがほかのメンバーを助け、誰かが工事現場の近くまで行って工事を止められるなら、十分に役割を果たしている。余り難しく考えず、カヌーにどんどん挑戦してほしい。頑張りましょう!