5月2日(火)は風が強く海は白波が立ち、カヌーによる抗議行動は中止となったので、船に乗って辺野古側の各護岸の様子を見てまわった。
4月26日から5日間、所用で韓国に行っていたのだが、1週間ぶりに見ると工事の進行を実感する。K3護岸は先週末で予定の長さに達したようで、先端部は辺野古岬側にL字に曲がり、K4護岸の捨て石投下に移行している。
この日はK3護岸部分の残りの被覆ブロックを設置していた。
K4護岸では、辺野古岬側では捨て石の投下が行われ、辺野古漁港側では被覆ブロックの設置が行われていた。両端で工事が行われ、さらにK3護岸から折れ曲がった箇所からも工事が進められている。
K4護岸は計3か所で工事が同時進行することにより、5月末にもK3護岸、N3護岸と接続し、海を囲い込む状況となっている。翁長県政は工事の進行を正確に把握し、撤回に向けての準備を進めなければならない。これ以上もたついて機を逸することは許されない。
辺野古岬で進められているN3護岸の工事は、すでに予定の長さ(135メートル)に達したのか、午前9時頃に見た時には先端部に重機類はなかった。岩場の浅瀬なので捨て石の量や被覆ブロックの数も少なく、工事の進行が早い。
オイルフェンスの内側で泳いでいるアオウミガメの姿が何度も見られた。5月に入りウミガメの産卵期だ。明治生まれだった祖母は、羽蟻が飛ぶと海亀が産卵に上がってくる、と言っていた。昔からの言い伝えだったのだろう。
昨年の今頃、産卵できた辺野古側の砂浜も、今では仮設道路や護岸工事によってさえぎられ、海亀が産卵に上がることはできなくなった。産卵に来た海亀はどこに行くのだろうか。
辺野古の海に住む希少生物はジュゴンやサンゴだけではない。環境等監視塔委員会という御用学者の集まりが、海亀の産卵場創出などと愚にもつかない弥縫策を打ち出し、海の破壊にお墨付きを与えている。それでも研究者か。恥を知れ。
浜のテントの前は港の護岸で風と波がさえぎられるので、初心者練習が行われていた。カヌーを漕ごうというウチナンチューの数が少ない。特にイキガヌチャー、いったい何をしているのか。海はゲート前の10分の1の数で工事を止められる。ウチナーヌイキガヤムルシピタイルヤガヤー。恥ジカサヌナラン。