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Channel: 海鳴りの島から
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旧暦3月3日の浜下りの日にも海の破壊が進められる。

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 18日(水)は旧暦の3月3日で、沖縄では女性が海で身を清める浜下り(ぱまうり)の行事がある。干満の差が大きいので、干潮時には干瀬(ぴし)まで歩いて貝を採って楽しむ。子どもの頃、家族でピージャーガ―で貝やウニを採ったことを思い出す。

 午後は潮が大きく引いて、松田ぬ浜の沖の浅瀬も干上がった。K3護岸の工事が行われている周辺も船は入れないほどで、砂地のヒトデを手に取ることもできた。本来ならここは、子どもたちが海の生き物を観察できる場所として保護すべき所なのだ。

 K3護岸の近くでは仮設道路の工事が進められている。その先には稀少サンゴがあるが、沖縄防衛局は「移植」を行わないうちに工事を再開している。積まれた根固め用袋材の向こうには、去年まで海亀が産卵に上がった砂浜がある。しかし、それも今は目にできない。

 しかし、現実は海を分断して護岸工事が進められている。投下した砕石が打ち固められ、この日は被覆ブロックを設置する作業が進められた。

 潮が引いた午後は、海保のゴムボートも動くことができず、保安官たちが海に立って抗議するカヌーを規制していた。

 カヌーにオイルフェンスを越えさせない、という構えで海保の規制が徹底しているので、海上の抗議行動も厳しさが増している。午後はゴムボートが動けないので、多数の保安官をオイルフェンスや護岸のそばに配置し、人海戦術でカヌーを規制していた。

 この日はカヌー10艇と抗議船2隻で、K3護岸工事に対して抗議行動を行った。ほかにカヌー5艇が初心者練習を行った。今週は干潮時にオイルフェンスから歩いて護岸まで行けるので、抗議行動に多くの人が集まれば護岸工事を止められる。平日の昼間に行動することは大変だと思うが、ゲート前はもとより海の行動にも積極的に参加してほしい。


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