3月2日(金)は朝、カヌー6艇で松田ぬ浜を出発した。ほかにカヌー3艇で初心者練習を行い、午後は8艇でK2護岸の工事に対し抗議行動を行った。船は「不屈」が出てK9護岸での砕石陸揚げの様子を確認してから、K2護岸の抗議行動に加わった。
K2護岸では午前中、鉄板や砂を敷く作業が行われた。今週は護岸の横に根固め用袋材を重ねてダンプカーが方向転換する場所を造っていたが、それが必要な高さに達し、その上の整備を行っていたようだ。整備が終わった午前11時半ごろから捨て石の投下が再開された。
午前中、K4護岸の工事の様子を見に行った。こちらは今週もずっと捨て石の投下が行われている。
仮設道路は今日の午前中でN5護岸とつながっているのが確認できた。去年の6月、取り付け道路の工事が着手され、沿岸で抗議を続けていたのが、ここまで来てしまった。
海上行動に出続けるということは、こういう現実を見続けるということでもある。その精神的負担に耐えながら、みなカヌーを漕ぎ、抗議船を操船している。
辺野古新基地建設に反対するというなら、こういう工事の進行に対して自分はどうやって止めるかを考え、実践したい。まずはゲート前に多くの人が集まり、資材の搬入を止めれば工事は止まる。決してあきらめず、志を同じくする仲間がいることを信頼して、辺野古の現場に来てほしい。
この日は波が穏やかで、お昼頃に空が晴れた時は、浅瀬の海の色が美しかった。こういう海でカヌーを漕いでいると、目の前で護岸工事が進んでいることへの怒りとやりきれなさが一段と募ってくる。ほんとに、海にもゲート前にも一人ひとりが出てきて、この工事を止めようではないか。
https://www.youtube.com/watch?v=eXB86bcX51s&feature=youtu.be
捨て石の投下が始まってからは、カヌーチームはK2護岸でオイルフェンスを越え、抗議をくり返した。数が少ないのでなかなか思うような成果は出せないが、こういう厳しい時でも誰かが続けることが大切なのだ。
辺野古の長い闘いの中では厳しい状況が何度もあった。そういう時つくづく感じたのは、火はどんなに小さくなっても燃やし続けている限り、いつかまた大きく燃えるということだ。辺野古の闘いも困難と高揚のくり返しだ。
人は入れ代わり立ち代わり変わっていくが、厳しい時にも火をつないでいく人がいる。高江でもそうだった。大言壮語は吐かないが、早朝から夜遅くまで頑張る人たちに私もどれだけ励まされたか。
早春の天気は変わりやすく、午後も遅くなると雲が出て肌寒くなった。K2護岸の工事をしていたクレーン車に不具合が出たらしく、捨て石の投下を止めて点検していたが、少し再開したかと思ったら午後3時20分頃に工事を中断し、クレーン車は移動していった。
海に突き出た護岸の先端に置きっぱなしなのだから、塩害で故障するのは当たり前だ。ゆーしったいやさ。