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Channel: 海鳴りの島から
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多くの人が集まれば、辺野古新基地建設は阻止できる!

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 3月5日(月)は波風が荒れていたので、カヌーによる抗議行動は中止となった。抗議船「不屈」1隻を出してカヌーメンバーも乗り込み、辺野古側の護岸工事などの様子を見た。

 午前9時25分頃、前日に本部町の塩川港で砕石を積んだ運搬船が沖合に姿を見せた。このあと大浦湾に入り、K9護岸で台船に積み替え作業を行った。

 K2護岸では、オイルフェンスを前の方に移動する作業が行われていた。捨て石投下が進められ、護岸が伸びるたびにオイルフェンスも前の方に移動する。目測では、k2護岸はほぼ予定の長さに達している。今回のオイルフェンス移動のあと、捨て石の角度を変えてK3護岸に着手していくこともあり得る。

 K4護岸では捨て石の投下が行われていた。「不屈」から降りたあと、辺野古漁港の堤防からも写真を撮ったのだが、K4護岸の前にK2護岸の被覆ブロックが写らない角度がなくなった。それだけK2護岸が伸びたということであり、3月初旬の段階でここまで工事が進んでいる。

 これでもまだ、辺野古新基地建設工事全体から見れば、初期の段階にすぎない。深場の大浦湾に比べて、浅瀬の辺野古側は工事がしやすいため、県知事選挙までに工事の進行を印象付けるのが日本政府・沖縄防衛局の狙いだ。それを阻止するためには、多くの人がゲート前に座り込み、海に投下される石材を止める必要がある。

 先週、鉄塔前から伸びる仮設道路とN5護岸が底辺の方でつながっていたのだが、5日に見ると根固め用袋材が積み直されたらしく距離ができていた。ただ、残りは数メートルであり、近日中にはつながって車両の通行が可能になるのだろう。

 仮設道路の反対側(K1護岸側)のクレーン車は、先週に続き稼動していない。仮設道路をN5護岸と早くつなげ、そこを通って砕石を積んだダンプカーを運行させるつもりで、工事を一か所に集中しているのであろうか。

 あるいは、稀少サンゴの移植作業が行えないため。この方向への仮設道路工事が進められなくなっていることも考えられる。その場合、移植をしない工事の再開は、稀少サンゴの破壊を意味する。日本政府・沖縄防衛局のでたらめな対応を許さないため、よく注意して監視したい。

 辺野古岬一帯は露出した地面がブルーシートで覆われ、名護市教育委員会による文化財の発掘調査が行われている。ここで何が出土するかは、今後の工事の進行に影響するので注目しておきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=Qsc1f2Jcpi8&feature=youtu.be

https://www.youtube.com/watch?v=lXi154zRY8Y&feature=youtu.be

 陸に上がってから少し休憩をとり、お昼前にゲート前に行って、この日2回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。本部の塩川港でも砕石積み込みに対する抗議行動が行われ、機動隊が分散したためだろう。ゲート前に座り込んでいる市民は60人ほどだが、沖縄県警・機動隊は強制排除を進めるのに苦労していた。

 歩道に設けられた鉄柵=檻まで運ばれても、柵を乗り越えて再び、三度座り込む市民がいて、排除を終えるまでに30分以上かかった。200人、300人と多くの市民が集まり、ゲート前と並行して塩川港や国頭の採石場など各所で阻止行動を行なえば、沖縄県警・機動隊だけでは対応できなくなる。

 辺野古新基地建設は、多くの人が集まれば阻止できるのだ。それは決して高いハードルではない。国がやることには勝てない、という先入観を捨てることだ。国は万能ではない。権力を見せつけて市民の心をへし折るのが国の狙いだが、動員できる機動隊の数より市民の数がはるかに多いのだ。必死に抵抗する人が増えれば、工事は進まなくなり行き詰まる。行動しましょう。

 今日も過積載のダンプカーが数多くキャンプ・シュワブの中に入っていった。中には荷台から岩が落ちるのではないか、と思うようなダンプカーもあった。

 海を破壊し、国道を破壊し、渋滞を引き起こして、無法トラックがゲートから入っていく。それでも、ゲート前の座り込みが行われているから、まだこの台数で収まっているのだ。市民の座り込みがなくなって、いつでも自由に資材搬入が行われるようになったらどうなるか。

 座り込んでも、ごぼう抜きされて排除されるから無駄……なのではない。完全に止めることはできなくても、座り込みによって入れる車両が制限され、工事は遅れていく。その成果をまず認識したい。

 ゲートに出入りする工事車両のタイヤは、ほとんどが白く汚れている(写真上)。採石場を往復するため、石灰岩の粉末が付着するのだ。それが道路を汚し、雨が降るとスリップ事故の原因ともなる。

 今日は珍しく、タイヤをきれいに洗っているダンプカーがあった(写真下)。これが本来の姿であり、やればできるのだ。それをやらない(指導しない)沖縄防衛局、運送業者、そして、見て見ぬふりする沖縄県警の問題は大きい。

 排除されたあとも、工事車両に粘り強く抗議を続ける。政府が恐れるのは、こういう市民が増えていくことなのだ。 


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