15日は朝、カヌー8艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船2隻と合流して、浜からすぐ前に見えるK2護岸の捨て石投下に対し抗議行動を行った。
海上保安庁のゴムボートに守られて、今日も海が破壊されていく。現場は浅い砂地で、それだけに工事の進行が早い。週30メートルのペースで工事が進めば、2か月足らずでK2護岸も完成する。
モッコから海に石材がこぼされる時には、白い粉塵が舞い上がっていた。周囲の海は白濁し、海底に棲む生物は岩に押しつぶされて死んでいく。目には見えない海底で起こっていることを想像しないといけない。
平日の昼間に抗議行動に参加するのは簡単ではない。私のように時間のやりくりができる者はいいが、勤め人は仕事を休まなければいけない。年度末の忙しい時期で、カヌーの参加者も限られているため、オイルフェンスに上がるとすぐに海保のゴムボートが1対1で張り付く状態だ。
そういう中で粘り強く抗議行動が続けられている。現場のK2護岸付近は松田ぬ浜から近く、リーフ内なので波も比較的おだやかだ。大浦湾に比べればずっと漕ぎやすい。これまでカヌーを漕いできた皆さん、新しく漕ぎたいという皆さん、積極的に参加してほしい。
K2護岸の先では、次の護岸工事に向けて潜水調査が行われていた。後ろには仮設道路の工事現場が見える。辺野古岬と松田ぬ浜の両方向に根固め用石材を置く作業が進められていた。K4護岸でも捨て石の投下が行われていた。
米軍のヘリ2機が辺野古上空で訓練を行っていた。米軍機の墜落、不時着、部品落下が頻発している。海に落ちた事故は海保の担当だろうが、米軍には手出しできない。そういう海保を下に見て、ヘリが旋回する。こんな米軍のために奉仕している海保や県警は、自らの姿を直視するがいい。
明日は旧正月で、今日はトゥシヌユルー(大晦日)だ。本来なら工事を休み、静かに迎えるべき年末年始も海の破壊が行なわれている。情けない。
所要のため、お昼過ぎに先に浜に上がった。今日は晴れて暖かい1日だった。松田ぬ浜では浜大根の花が陽を受けて風に揺れていた。