9日(金)はキャンプ・シュワブのゲート前に行き、2回目と3回目の資材搬入に抗議した。警察車両に先導され、生コンのミキサー車や石材を積んだダンプカーなど工事車両が列をなしてやってくる。そのために一般車両を巻き込んだ大渋滞が発生するのもお構いなしだ。
今日の座り込みは女性たちの元気さと頑張りが目立った。鳴り物入りで歌をうたい、声をあげ、機動隊の強制排除に抵抗する。その姿を見ていると、自分も頑張らねば、という思いが湧く。名護市長選挙に負けてチルダイしている人は、ぜひゲート前に来て気合を入れてほしい。屈せざる人たちの姿がそこにある。
沖縄県警・機動隊に守られてゲートに入っていく石材を積んだダンプカーの中には、一見して過積載の車両がある。中でもひどいのが土砂運搬会社・まるくにの車両だ。高江のヘリパッド建設でも使用された20トン積みのトレーラー車で、ほかのダンプカーとは明らかに違うほどの過積載をくり返している。
抗議する市民から指摘されても、沖縄県警は見て見ぬふりだ。座り込む市民に対しては、道交法違反で微罪逮捕をくり返しているのに、国が進める工事なら何でもありか。岩礁破砕許可が切れても進められている違法工事で、沖縄県警黙認の下、まるくにの過積載車両が連日石材を運んでいる。
工事車両がゲートに入って出て行くまで、ダンプカーの排気ガスに耐えながら、1時間にわたり市民は抗議の声をあげ続けている。
この日は北部訓練場から戻ってくる米軍車両が何度もゲート前を通った。荷台には武装した海兵隊員が乗っているが、アジア系の兵隊の顔も見えた。自衛隊員が混じって訓練していることも考えられる。辺野古新基地が完成すれば、自衛隊も使用するのは間違いない。それは工事を強行する日本政府の隠れた意図だろう。
午後2時半頃、辺野古側の護岸工事の様子を見に行った。K2護岸では被覆ブロックの設置が行われていた。捨て石の投下は70メートルほどまで進んでいる。風が強くなり、海上行動は切り上げられていた。
K4護岸では捨て石の投下が行われていた。
K1護岸とN5護岸をつなぐ仮設道路工事は、根固め用袋材の設置が行われていた。
伊計島でMV22オスプレイから落下した部品が発見されている。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-662274.html
http://www.qab.co.jp/news/2018020999272.html
辺野古新基地が完成すれば、オスプレイが100機体制で沖縄の上空を飛行するという。名護の西海岸に住む人の中には、基地の被害は東海岸のこと、と思っている人もいるかもしれない。しかし、伊江島で訓練する際には西海岸の集落や市街地上空を飛行して移動する。新基地建設を容認すれば、いずれその被害を名護市民が負うことになるのだ。
米軍の引き起こす事件・事故の被害者が名護から出ないように渡具知新市長は全力を尽くさなければならない。市長になったからには「辺野古のへの字も言わない」というごまかしは通用しない。米軍機の墜落や不時着、部品落下が頻発する異常な状況にどう対処するか、渡具知新市長はすでに問われている。自らの考えを市民に明確に語るべきだ。