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Channel: 海鳴りの島から
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辺野古ー海の闘い9(2017年10~12月)

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 10月は引き続きキャンプ・シュワブの映画館前の浜でN5護岸建設に向けた仮設道路の工事が進められ、どくろの絵がある辺野古漁港側の浜ではK1護岸建設に向けた仮設道路の工事が進められた。10月になっても暑い日が続いたが、1日に何度もフロートやオイルフェンスを越えて抗議し、海保に拘束されて松田ぬ浜で解放されることをくり返した。

 11月に入るとN5護岸とK1護岸の仮設道路が完成し、いよいよ護岸工事が開始された。同時に取り付け道路の先端部からN5とK1の両護岸に向かって仮設道路の建設工事も始まった。しだいに寒くなっていく海で連日、K1とN5の間を移動しながら抗議を続けた。

 日々の抗議行動と同時に、カヌーメンバーを増やすために初心者練習が平日も行われるようになった。10月25日にはK9護岸着工から半年を迎え、2回目の海上座り込み大行動が行われた。キャンプ・シュワブでは陸海空で連日米軍の訓練が行われているが、テント2のマヤーがにらみを利かせている(はず)。

 11月から12月に入り、冷え込みが厳しくなっていく辺野古の海で、粘り強く抗議行動が続けられたが、12月末にN5護岸は先端が予定の273メートルに達した。年明けからK4護岸に着工するため、オイルフェンスも臨時制限水域の際近くまで広げられた。

 何度も冷たい海に落とされ、あるいは自ら飛び込んで、寒さに震えても少しでも工事現場に近いて抗議しようと、カヌーメンバーは力を尽くしている。抗議船もマイクで抗議の声を上げ、カヌーと連携しながら工事を強行する日本政府うに抵抗を続けた。

 2018年は辺野古側の護岸工事を止められるかどうか、正念場を迎える。日本政府・沖縄防衛局は夏までに護岸で囲んだ区域に土砂を投入すると打ち出している。沖縄県知事選挙の前に本格的な埋め立てを開始し、県民にあきらめムードを作り出そうという魂胆だ。

 その狙いを打ち砕くためには海にもゲート前にも、もっと多くの市民がつめかけ、実際に工事を止める行動をとらないといけない。この工事は人が集まれば止められる。ウチナンチューはどこまで本気で辺野古新基地建設を阻止しようと決意しているのか。それが試される1年になる。 

 

 

 


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