15日(金)は朝、カヌー13艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船2隻と合流し、N5護岸の工事に対して抗議した。先端部に捨て石を投下し、護岸を伸ばす作業が進められた。
映画館横の作業ヤードには被覆ブロックが積み重ねられている。その奥ではオイルフェンスを吊り下げて並べる様子が見られた。N5護岸が伸びていくにつれ、オイルフェンスを広げる準備がなされている。
米軍ヘリが2機、抗議しているN5護岸工事現場上空を低空で旋回し、キャンプ・シュワブ内に離着陸していた。
普天間第二小学校のグラウンドにCH53Eヘリの窓が落下し、児童生徒が命の危機にさらされた事故の直後だ。開いたドアからは搭乗員の姿も見える。反省のかけらも見られない米軍の振る舞いに怒りが込み上げた。まさに沖縄県民を愚弄するものだ。
いつでもどこでも好きなように訓練ができる。米軍にとって沖縄は、いまだに便利な軍事植民地にすぎない。日本政府もそれを良しとしている。日本人の大多数もそうだ。沖縄県民はみずから立上がらなければ、犠牲の強要がいつまでも続く。
K1護岸は午前中、すぐ近くで米軍がゴムボートを繰り出し、訓練を行っていたせいか工事が行われなかった。
K1護岸では午後、護岸の側面に作業スペースを造る工事が行われた。根固め用袋材で囲った中に石材を入れ、ショベルカーで敷き均していた。
N5護岸では午後も引き続き捨て石の投下が行われ、鉄塔前では仮設道路を伸ばす作業が進められていた。
連日、カヌーチームは大型オイルフェンスを越えて工事現場を目ざし、抗議をくり返している。海保のゴムボートが待ち構えるなか、護岸まで到達するのは容易ではない。それでも一瞬の隙をついて、護岸に行き工事を止めることは可能だ。
オイルフェンスが広がれば、海保の防御線も広がる。手漕ぎのカヌーで動力船に対抗するのは無理な話だが、だからといって何もできないわけではない。カヌーの数が増えて次々とオイルフェンスを越えて行けば、海保のゴムボートも対応できなくなる。
ぜひカヌーチームに参加して、ともに辺野古の海を守ってほしい。