13日は朝、カヌー13艇で松田ぬ浜を出発した。ほかにカヌー2艇が初心者練習を行った。午前中は初心者練習に参加したのだが、カヌーチーム全体は抗議船1隻と合流して、主にN5 護岸工事に対して抗議を行っていた。N5護岸では内側の汚濁防止膜を広げる作業が行われ、K1護岸では被覆ブロックの設置作業が行われていた。
初心者練習を行っている近くでは、米軍の水陸両用車が訓練を行っていた。新たに造られようとしている基地は、滑走路と港湾機能を併せ持ち、普天間基地にはない装弾場も新設される。さらに隣接する辺野古弾薬庫も整備される。海、陸、空と三位一体となった訓練を可能とする、海兵隊の訓練を集約する施設となる。
それを日本の予算で造って提供するのだから、米軍からすれば笑いが止まらないだろう。しかし、米軍にそれだけの恩義を受けているのか。抗議行動中に、普天間第二小学校の校庭に米軍機の部品が落下し、児童が怪我をしたという知らせが入った。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3238612.html
保育園の屋根にCH53Eヘリの部品が落下したにもかかわらず、飛行中のものではない、と米軍はしらを切った。その直後に再び部品落下事故が起こった。ここまで危険かつ愚劣な米軍に、新たな基地を提供するのは愚の骨頂である。普天間基地は即時閉鎖し、新基地建設を中止すべきだ。
午後はK1護岸で抗議行動を行った。同護岸では被覆ブロックの設置と、根固め用袋材を海中に投下する作業が行われた。
陽がかげると寒さが厳しかったが、カヌーチームは何度もオイルフェンスを越えて抗議を繰り返した。海保のゴムボートに阻まれて工事を止めるには至らなかった。それでも、事故・事件をくり返す米海兵隊の新基地建設を許さないために、現場で声を上げ、行動し続ける必要がある。
この行動は沖縄県民、とりわけヤンバルの住民にとっては、自分たちの生命と生活を守る闘いである。普天間第二小学校に落下したCH53Eヘリの部品は、体育の授業をしている子供たちの10メートルほどの距離に落ちている。まさに一歩間違えば死亡事故となっていた。
危険な基地を沖縄の中でたらい回しにすることは許されない。「本土防衛」のために沖縄を犠牲にする構図を、沖縄県民は行動で拒否しないといけない。米海兵隊は米本国に撤退すべきであり、新たな基地の建設は必要ない。