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Channel: 海鳴りの島から
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K1護岸の汚濁防止膜移動に対する抗議行動

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 24日は朝、カヌー11艇で松田ぬ浜を出発した。ほかに3艇が浜の近くで初心者練習を行っている。

 松田ぬ浜から近いk1護岸の工事現場では午前中、汚濁防止膜を沖の方に移動する作業が進められた。護岸を伸ばしていくための準備作業で、クレーンで汚濁防止膜を持ち上げて移動し、作業和船で広げながら潜水士がアンカーで固定していった。

 浅瀬で汚濁防止膜に砂が積もり、クレーンで持ち上げて移動するのに時間がかかるため、午前中いっぱい移動作業に費やした。カヌーメンバーは何度もオイルフェンスを乗り越え、作業現場に近づこうとしたが海保に阻まれた。

 オイルフェンスが広げられたために漕ぐ距離が延び、隙間もロープや結束バンドできっちり固められている。カヌーが入る前から海保が海に入って待ち構えているので、作業現場に近づくのはいっそう難しくなっている。

 小玉のフロートが一重に張られただけの、抗議行動の初期の頃からすると考えられないほど条件は厳しい。それだけカヌーメンバーの技量が上がった証拠でもあるが、難易度が上がっても工夫を凝らして突破するしかない。目の前で工事が進むのを手をこまぬいて見ているわけにはいかないのだ。

 所用のため午前中だけの参加となったが、ほかのメンバーは午後もN5護岸の工事現場で抗議行動を行っている。晴れ間もあったとはいえ、海に飛び込んでずぶ濡れになるとかなり寒い。テント2では薪ストーブを出して暖をとっている。

 国頭村奥区が23日に開いた臨時総会で、辺野古新基地の護岸工事で使用する石材を奥港をから搬出することに抗議決議を上げている。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-618663.html

http://www.qab.co.jp/news/2017112396792.html

 沖縄防衛局は地域住民の生活を破壊して奥港からの搬出を強行してはならない。沖縄県はすみやかに奥港の使用許可を撤回すべきだ。

 日本政府や沖縄防衛局の姿勢には、やんばるの小さな集落の声など聞く必要もないと言わんばかりの傲慢さがある。それまで静かに暮らしていた住民が、ある日突然何百台ものダンプカーが押しかけてきて生活を脅かされる。その不安や怒り、苦しみ、悲しみを想像することもないのだろう。

 だがその傲慢さ故、政府と沖縄防衛局は墓穴を掘ることとなった。奥区の反発を生み出しただけでなく、海上搬送反対の運動を一気に広げ、翁長県政に対する批判も顕在化させた。お年寄りたちが必死になって抗議している姿を見て、うちなんちゅーなら「ちむぐるさぬ」と思うだろう。

 あんしねーちゃーすが。ゆぬうちなんちゅーやれー、他人事やあらんさに。


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