10月12日(木)は那覇地方裁判所で、米軍基地内に長時間拘束されたことに対して私が国を訴えている裁判の公判があったので参加してきた。被告の国から、中城海上保安部の引き取りが遅れた理由を説明した訴状ほかが出されている。こちらの反論じゃ次回となったので、日程の調整が主となった。わざわざ傍聴に来てくれた皆さんは物足りなかったと思うが、有り難うございました。
米軍のCH53ヘリが高江で炎上、大破した事故は、在沖米軍の劣悪さを示して余りある。昨年12月のMV22オスプレイの墜落から1年もたたない間に、これほどの大事故が起こる。飛行中から出火していたと報道されているが、一歩間違えば操縦不能に陥り、集落に墜落した可能性もあったはずだ。
ヤンバルの森を世界遺産にして観光客を呼ぼうとしても、いつ墜落するかもしれない米軍機が飛び回る場所だという実態が明らかとなった。翁長知事も米軍や日本政府を批判するのはいいが、それならどうして昨年、高江の集落を囲むヘリパッド建設に反対しなかったのか。
1年前の今頃、多くの人がヘリパッド建設を止めようと、多くのリスクを背負いながら必死に阻止行動を行っていた。ヘリパッドが集中し、訓練が増加すれば、事故の危険性が増大するのは分かりきったことだからだ。いまになって事故に対して批判する人たちは、それでは昨年のヘリパッド建設の時にどれだけ反対し、行動したのだろうか。
米軍の起こす事故、事件を許せないというのなら、目に見える形で行動しないといけない。沖縄県民は米軍にも日本政府にもなめられているのだ。だが、沖縄県民が汗を流して行動し、米軍の訓練が十分に行えない状況をつくり出さないと、この状況は変わらない。