４日（水）は朝、カヌー１０艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船３隻と合流し、どくろの絵がある浜の前と取り付け道路の前、映画館前の三か所に分かれて監視・抗議行動を行った。
どくろの絵がある浜の前では、朝の段階で先端部までＨ鋼が設置されており、午後４時の段階ではその上にコンクリートブロックの設置が終わっていた。仮設道路の先端部までコンクリートブロックの設置がすんだので、このあとブロックの上や周辺の整備が行われて完成すると思われる。
どくろ前の仮設道路工事に対しカヌーメンバーが抗議している最中、Ｋ２番という番号で呼ばれている海上保安官が、メンバーのライフジャケットや腕をつかんで引きずり回し、海に倒すなどの暴力をふるった。さらにこの保安官は自ら引きずり回しながら、「ふらふらしてねーでさっさと歩け、じじー」という暴言まで吐いている。
カヌーメンバーが抵抗すると、公妨（公務執行妨害）やるのか、公妨か、と言いながら腕をつかみ、小突いて挑発をくり返した。
https://www.youtube.com/watch?v=TkSue8L3Di0
カメラを向けて撮影を始めると、急に言葉遣いを変えて、「怪我はありますか」と演技を始めたが、カヌメンバーを押してライフジャケットや腕をつかみ引きずり回す行為はやめない。「はい確保」と言いながら海に引きずり倒し、「ケガはありますか」と平然と口にする。ビデオを見ればわかるが、マスクの下で人をあざける表情が透けて見えるようだ。
以前に比べて最近は、海保の対応がていねいになっている、という声もあったのだが、中にはこういう保安官もいる。これまでも一部の保安官によってカヌーメンバーに対する暴力が振るわれ、けが人が何名も出てきた。このＫ２番の保安官は直前まで、木陰に座って休んでいたのだが、それを邪魔されて腹が立ったのだろうか。
言葉からしてヤマトゥンチューのこの保安官は、いずれ他の地域に転勤して沖縄を出て行くだろう。仮に辺野古新基地が完成したとして、そこで事故や事件が起きても、この保安官には遠い沖縄の他人事でしかあるまい。自分がその基地を造る手助けをしたことへの反省や痛みもないだろう。
辺野古の海に出ている海保の大半はそういうヤマトゥンチューだ。沖縄県民に米軍基地の負担を押しつけて日本の安全保障を口にする者たちが、ゴムボートの上でだらだらと時間をつぶし、カヌーを拘束するときだけ動き回る。公妨、といえば相手は手出しができないと分かったうえで、自分は国家権力をかさに着て暴力を行使する。
顔を隠し、名前を隠してＫ２番という番号で呼ばれ、米軍基地建設のために力を尽くし、国家権力に守られて市民に暴力をふるう。そんなことをするために海保になったのだろうか。辺野古の海にいる海保たちは、いまの自分の姿が、子どもたちがあこがれる海保の姿かどうか考えた方がいい。
赤白鉄塔前の取り付け道路では午前中、運んできたオイルフェンスや黄玉の汚濁防止膜をクレーンで下ろす作業が行われた。８月１５日の大潮で、午前中は海底の岩が露出していた。カヌーチームが引き揚げた満潮時にオイルフェンスを設置したかもしれない。
この場所は北勝建設が工事を行ってきたが、映画館前の仮設道路の工事を終えて、この場所で工事を再開する準備が進められている。
映画館前の仮設道路では、道路の海側に蛇腹式のカミソリ鉄条網を設置する作業や浜に設置したオカヤドカリ進入防止用の塩ビパイプを撤去する作業が進められていた。
これで北勝建設の仮設道路工事は終わったようで、その後に丸浩重機工業と書かれた黄色い大型クレーンがやってくると、トンブロックを下ろしたり、仮設道路の先端部に鉄板を敷く作業が行われた。作業員は北勝建設とは違う色のヘルメット、作業着だった。
映画館前では午後、仮設道路先端部の横（浜側）に根固め用袋材を置く作業が行われた。これまで仮設道路の工事をしていた北勝建設とは作業着やヘルメットの色が違い、Ｎ５（中仕切り）護岸を請け負っている建設会社が作業を始めたのかもしれない。
衆議院選挙が終わるまでは、護岸工事は始まらないのではないか、という思い込みがあったが、改める必要があるようだ。袋材は２個ずつ下ろしていて、まだ仮置きのように見えたが、明日以降の作業に注意しないといけない。
これからＫ１護岸工事やＮ５護岸工事、取り付け道路工事など複数個所で工事が進められる。さらにＫ９護岸を使った資材搬入も行われる。それらに対応するためには海上行動に参加するメンバーが増えないといけない。
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辺野古ブルーのブログではカヌー教室（初心者練習）の紹介も行われている。ぜひ、積極的に参加してほしい。辺野古の海を守り、新基地建設を阻止するために、立ち上がりましょう。