10月2日(月)は朝、カヌー19艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船3隻と合流し、どくろの絵がある浜の前と映画館前の二手に分かれて行動した。
映画館前では前日に続き、トラックで砂利を運んできて仮設道路に敷き、ランマーやショベルカーで打ち固める作業が続けられた。クレーン車は姿を消し、石材を投下する作業は止まっている。
改めてN5(中仕切り)護岸の延長線上から確認すると、仮設道路はすでに護岸工事の起点近くまで伸びている。本来なら、そのまま護岸工事に入れたが、衆議院選挙が行われるために一時中断しているのかもしれない。選挙が終われば、いつでもN5護岸工事に着手できる段階まで来ているように見える。
N5護岸の建設予定海域は、海底に海草が茂っている。工事の騒がしさがなけれジュゴンのえさ場となる場所であり、魚介類の産卵や生育の場所でもある。希少サンゴだけを守ればいいのではない。この豊かな海草・藻場があってこそ辺野古の海の生態系が守られる。机上の議論ではなく、今まさに破壊が進んでいるこの海を守る行動が必要だ。
午前中、抗議船に乗って久しぶりにK9護岸の様子を見に行った。ゲート前の座り込み行動によって資材の搬入が遅れているため、沖縄防衛局は海上から資材を搬入しようとしている。K9護岸を桟橋として利用しようとしているようだが、今後の抗議行動を考えながら現場の状況を確認した。
移動の途中、長島の間を抜けると近くで海底ボーリング調査が行われていた。同じ場所を長期間にわたり調査し続けている。そこまで徹底して調査しないといけない理由は何なのか。活断層の問題が指摘されているが、日本政府・沖縄防衛局は県民にきちんと説明する義務がある。
午後は交代してどくろの絵がある浜の前で行動した。K1護岸の建設に向けて、仮設道路の工事が続けられている。この日もコンクリートブロックの上にH鋼を設置する作業が進められていた。
フロート・オイルフェンスを越えて作業に抗議した。3月末で岩礁破砕許可が切れて以降、辺野古の海で行なわれているのは違法工事であり、沖縄県の指示に従いすぐに中止すべきものだ。県民を愚弄して工事を強行し続ける日本政府に、不屈の意思で連日抗議を続けている。