沖縄は旧盆期間中だが、中日にあたる昨日4日にキャンプ・シュワブ沿岸で仮設道路の工事が行われたことが報じられている。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-568364.html
工事をしている地元業者からすれば、旧盆期間中くらいは休ませてくれ、というのが本音だろうが、沖縄防衛局から尻をつつかれたのだろう。いつ台風が来て工事できなくなるかもしれない。9月中に護岸工事に着手するため、できるうちにやっておかねば…という日本政府・沖縄防衛局の焦りがうかがえる。
実際、当初の計画からすれば辺野古の新基地建設は大幅に遅れている。下の写真は2015年11月2日付琉球新報の記事だ。
本来なら今頃、工事用仮設道路の工事は終えて、護岸工事も半ばは進め、埋め立て工事に入っていないといけない。上の工程にあるしゅんせつ工事と美謝川の切り替え工事は未着手で、海上ヤードの工事は中止となってしまった。
工事が大幅に遅れているからといって、気を抜くことはできない。遅れを取り戻すために、政府・沖縄防衛局がより乱暴かつ杜撰な工事を強行するのは高江でも明らかだ。
政府・沖縄防衛局からすれば、まず来年2月初旬の名護市長選挙に勝たなければらちが明かないと考え、それまでに辺野古側のリーフ内で工事を進めようと躍起になるだろう。4日の工事もその表れである。工事はこんなに進んでいるから市長選挙の争点ではない、と宣伝することを狙っている。
そうさせないためにも、いま阻止・抗議行動を強化することが重要になっている。海に石材が投下された段階で海底は破壊される。流れ出す石灰分や潮の流れの変化は藻場に影響を与えずにおかない。まだ大したことない、と考えていたら大きな間違いである。病気も工事も進行してから対処しては遅いのだ。