8日は朝、カヌー7艇で松田ぬ浜を出発した。午後は1艇増えて、抗議船3隻とともに旧盆明けの海上行動を行った。
前日7日は風波が強く海上行動は中止となったが、沿岸部での工事は行われている。髑髏の絵がある浜の前では、K1護岸の建設に向けて仮設道路の工事が進められている。昨日でコンクリートブロックの設置を終え、午前中は石材を隙間に入れたり、作業完了箇所を計測して点検する作業が行われていた。
午後はフレコンバッグに入った砂利をコンクリートブロックの上に敷いたり、H鋼を運んでくる作業が行われていた。時折強い風が吹くなか、カヌーチームは監視行動を続けた。
この現場は松田ぬ浜や辺野古漁港からも見ることができる。K1護岸を海に伸ばしていけば、埋め立てに向けた工事の進展を印象づけられる。政府・沖縄防衛局からすれば、来年の名護市長選挙までに少しでも作業を進めたいだろう。
キャンプ・シュワブの映画館前の浜では、N5(中仕切り)護岸の建設に向けて、仮設道路の工事が進められている。午前中は仮設道路の路盤を整備したり、先端部の汚濁防止膜を先に移動し、道路を延伸する準備が行われた。午後は先端部に根固め用袋材を設置し、道路を伸ばす作業が進められている。
根固め用袋材をクレーンで吊ったり、ショベルカーで石材を敷き均すなどの作業が行われている傍で、軍の警備員やアルソックの警備員がヘルメットもつけずにうろうろしている。工事現場でのヘルメット着用は義務付けられているはずだが、沖縄防衛局員は注意もしない。
工事を行っているのは北勝建設だ。これまでも米兵が現場を歩いたり、作業員がタバコを吸っているなどの問題を指摘してきた。ゲート前では石材を積んだダンプカーの違法改造や過積載が問題となっている。現場の安全管理を無視した北勝建設と沖縄防衛局のでたらめさが目に余る。
米軍基地の中は市民の目が届かないから何をやってもいい、とたかをくくっているのだろうか。海亀が産卵する浜を潰し、ジュゴンのえさ場であり多くの生物の生息地である浅瀬を潰す。日々、海が破壊されていく様子を海上行動のメンバーは見続けている。この実態を多くの人が知り、止める努力をしてほしい。