9月に入った。1日は朝、カヌー8艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船2隻とともに、午前中は髑髏の絵がある浜の前と映画館前の二手に分かれて行動し、午後は映画館前の抗議に集中した。
台風15号の影響で北風が吹き、暑さがやわらいで時おりは肌寒さを感じるくらいだった。北風に乗って渡ってきた燕が海上を舞う姿も見られた。もちろん、これで沖縄の暑さは終わりではない。8月は異常なまでの少雨で、暑さもまだまだ続きそうだ。
髑髏の絵がある浜では、K1護岸建設に向けた仮設道路の工事が進められている。この日もコンクリートブロックを運んできてクレーンで浜に下ろし、ショベルカーを使って並べていく作業が進められた。ブロックは10トン積みダンプカーに5個ずつ載せてくるので、2トンぐらいの重さか。
午前中で23列目くらいまでコンクリートブロックが並べられていた。浜で行われる工事に対しては、カヌーは海上から抗議の声を上げることしかできないのがもどかしい。それでも、8月25日のようにフロートの設置を止めることで、仮設道路の工事まで止めることができた例もある。
工事が阻止できればそれに越したことはない。しかし、それば難しいときでも、現場で何が起こっているかを監視し、記録して伝えることにも意義はあるだろう。カヌーや船の行動があるから、フロートやオイルフェンスの設置に時間を費やし、それがなければ工事ができない状況が生み出されている。
岡目八目であれこれ言うのは簡単だが、日々海上行動を続けるのは簡単ではない。自分には一銭の得にもならないことをやり続ける人がいるからこの運動も成り立っている。
https://www.youtube.com/watch?v=HR7rPJJZLUI&feature=youtu.be
午前中、米軍の水陸両用車が浜に降りてきて、走行訓練を行っていた。砂を巻き上げてジグザグ走行をくり返し、半分は遊んでいるようにしか見えなかった。海亀が産卵に訪れる浜が、米軍の訓練によって荒らされている。
映画館前ではN5(中仕切り)護岸の建設に向けて仮設道路の工事が進められている。この日も午前・午後と、両サイドに根固め用袋材(布団籠)を置き、真ん中に捨て石を投下して、その上に砂利を敷いて転圧する作業がくり返されていた。
工事現場を囲ってフロートやオイルフェンスがかなり広範囲に設置されている。少しでも現場の近くで抗議しようということで、フロートの内外でカヌーによる抗議が行われた。
9月1日で米軍は新年度に入り、キャンプ・シュワブに新しい兵隊たちがやってきたのか、映画館横の広場では隊列が組まれ、長い説明が行われていた。
その少し前には、風船のようなものに入って遊んでいる米兵の姿があった。仮設道路の工事が行われている傍で米兵は訓練し、遊んでいる。情けない軍事植民地の風景だ。
北朝鮮のミサイルの脅威を日本政府やマスコミは煽っているが、本当に脅威なら米軍はこうやって基地内で遊んでいないだろう。
この日は粘って抗議を続けたので、松田ぬ浜に戻ったのは午後5時過ぎになった。海上行動は明日2日から旧盆に向けた休みに入る。テント2の猫は少ししかんでいるが、ゲート前の皆さんふくめて、今日も1日お疲れさまでした。