11日は朝、カヌー18艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船は5隻が出港し、公休日ということもあって多くの参加者があった。
今日からお盆休みに入ったようで、海も陸も工事はなかった。髑髏の絵がある浜の仮設道路は、前日落とされた捨て石が山積みになったままとなっていた。
この日は風があったので、暑さをしのぎやすかった。午前9時前になり、ゲートから入ってくる車両に注意したが、何もなかったので、ほかの班と場所を交代するために移動を始めた。
移動の途中、「中仕切り」と書かれたテープが張られた黒いブイを確認した。1~9までの番号が記されたブイが計9個、海上に設置されている。3個ずつまとまっているのだが、辺野古側の浅瀬から工事が進められるなら、カヌーチームの力の発揮しどころでもある。今日は新人の参加も多かった。積極的に参加してカヌーの技術を磨いてほしい。
どんなに思いがあっても、体力、技術、経験の三つがそろわないと、海上での行動は難しい。自分の技量を磨くことが一番の安全策でもある。みんな忙しいなか時間をやりくりして参加している。地道に努力を重ねて頑張りましょう。
映画館前の仮設道路の工事現場も作業員の姿はなかった。沖縄防衛局員らしき男が一人、現場の様子を確認してもどっていった。
いつもはショベルカーが動き回っている陸上も静かだった。排水口らしいものやがれきの山がカヌーからも見える。地面を掘り起こして建物の基礎や排水施設などを撤去しているのだろうか。テトラポットの製作は終わり、今週は作業ヤードの整備が進められていた。
班単位で場所を交代し、船で曳航してもらってk9護岸の様子を見に行った。先端部まで消波ブロックが積まれ、上に置かれた四角い布団籠も先端まで達していた。クレーンも片付けられて、仮設の護岸工事はひとまず前日で終わったようだ。
台風シーズンが終わるまでこのままとしたら、年内の完成はとうてい無理だ。今置かれている消波ブロックや布団籠を片付け、K9護岸を当初の設計通りに仕上げるのに、これまでの数倍の時間がかかるだろう。護岸ができ上がらなければ、本格的な埋め立て作業は行えない。
この場所には辺野古ダム周辺の土が埋め立て材料として使われるが、名護市長が反対している限りそれも不可能だ。にもかかわらず、こういう護岸を造って海を破壊していること自体が許しがたい。先に進めない工事なら最初からやるな。日本政府ぬ腐りむんちゃーが。
抗議船に乗って移動する途中、瀬嵩側の海上作業ヤードの予定海域付近を通った。ケーソンを仮置きする海上作業ヤードが取りやめになったのなら、いま設置されている汚濁防止膜も必要なくなったはずだ。アンカーとして海に投下したコンクリートブロックともども、早急に撤去すべきだ。日本政府・沖縄防衛局はすぐに撤去作業に入り、原状回復を図れ。杜撰な計画と工事で自然を破壊し、予算を浪費した責任を取れ。