２５日はカヌー１００艇を目標に海上大行動を行おうということで、呼びかけが行われてきた。初めて参加するメンバー、久しぶりに参加するメンバーなど、県内外から多くの人が集まってきている。中にはテント２の猫と再会することを楽しみにしている人もいるだろう。
朝、テント２に行くと猫は安らかに寝ている。人間は悪い奴ほどよく眠るというが、猫は悪くなくてもよく眠る。幸せなことだ。明日、明後日はテント２もにぎやかだろうが、猫は相変わらず寝ているだろう。それでいいのだ。
影書房から出ている短編集『魚群記』が韓国で翻訳され出版された。韓国での出版は、小説では『風音』『魂込め』に次ぐもので、今後も翻訳、出版が続く予定となっている。米軍基地の問題など韓国の読者の方が、ヤマトゥンチューより沖縄の作品を身近に感じるかもしれない。
「魚群記」を書いたのは２２歳の時だから、もう３５年前のことだ。『風音』のフランス語訳の時もそうだったが、遠い昔に書いた作品が翻訳され、外国の読者には新しい作品として読まれるのは、何か不思議な感覚がする。そんなこと言っている暇があったら新しい作品を書けよ、と自戒しつつ、翻訳、出版の労をになった皆さんに感謝したい。