24日は朝、カヌー22艇で瀬嵩の浜を出発した。4月25日に国がK9護岸着工のセレモニーをやってから2か月が経つ。ゲート前で抗議行動を行っている皆さんに現場を見てもらい、連帯して抗議するために、この日は瀬嵩の浜で集会が持たれた。
沖縄戦慰霊の日に合わせて全国から来た皆さんを含め、150人ほどが浜に集まった。神戸のダンスチームが浜でダンスを披露したあと、集会が始まった。カヌーチームからはOさんがあいさつし、工事が進めばカヌーによる抗議もできなくなる、ゲート前と力を合わせて、いま工事を止めなければいけない、と強く訴えていた。
カヌーチームと船団は浜の近くに寄って海上から集会に参加した。辺野古弾薬庫下の小浜(くばま)では、この日もK9護岸の工事が行われていた。閉会後、集会参加者の声援を受け、カヌーチームは1列に並んで海上パレードを行いながらK9護岸に向かった。
「軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議in Okinawa 2017」に参加している女性たちが海上行動に参加し、K9護岸の工事に抗議した。
米軍基地に反対する国際的な連帯が進められている。米軍基地が所在する各国や国連などに、安倍政権の強権的な実態を広く知らしめ、国際的な批判を巻き起こしていくのは重要なことだ。
https://www.youtube.com/watch?v=iiIIrceM2zo
大潮の干潮でフロートが岩の上に引っかかり、岩に擦れてロープが傷んでいた。
K9護岸では、梅雨が明けて岩が乾燥しているため、石材を投下すると石粉が白く舞い上がる。沖縄防衛局は洗浄しているというが、これが実態である。
K9護岸は現時点で、海面から4メートルの高さに幅5.57メートルの平面が造られ、そこに鉄板を敷いて重機が作業を行っている。水深は4~5メートルほどで、台形状に固められた護岸の底辺は、両側に置かれた根固め用袋材も入れると、18メートルほどになるという。4月25日以降、80メートルほど護岸が伸びているので、それだけの面積の海底生物が岩に押しつぶされている。
今後、護岸が沖に伸びるにつれ、海底の破壊は拡大し、潮流を変化させて周辺の環境に与える影響も大きくなる。K9護岸の建設だけでも大浦湾の生態系に大きな被害をもたらす。1日も早く工事を止めなければならない。
午前1回、午後1回、カヌーでフロートを越え抗議したが、海保のGBに阻まれて工事を止めることはできていない。実際に止めようと思えば、海上でもゲート前でももっと多くの人が集まらなければならない。
2014年の7月に辺野古新基地建設が始まってから、もうすぐ3年が経とうとしている。これだけの期間、日々阻止・抗議行動を続けるだけでも大変なエネルギーを要した。海上やゲート前で体を張って行動している人は、体力的にも負担が大きい。数日間、数時間でもいいから入れ代わり立ち代わり、現場で行動に加わる人がいて運動を持続することができる。
こうやってブログで情報を発信するのは、冷房の効いた場所でコーヒーを飲みながらでもできる。しかし、現場で汗を流し、きつい思いをしなければ現実は変わらない。小説家なら書いて訴えるべき、という人もいるが、私からすれば自分を特権化して楽をしたいだけだ。こうした方がいい、ああした方がいい、と知識人面して、あるいは政治家面して意見は言うが、自分は行動しない人ほど質が悪いものはない。
今のところゲートから資材が搬入されるのは1日3回、時間もだいたい決まっている。その時間にあわせて、週に1度でも、月に1度でも自分の時間をやりくりし、現場に駆けつける人がどれだけいるか。まずはそれにかかっている。