23日は朝、カヌー11艇で瀬嵩の浜を出発した。抗議船3隻と合流して辺野古弾薬庫下の海域に行くと、最初のフロートを越えてK9護岸の近くまで行っても海保のGBは規制しなかった。午前中はバージ船に積んであった大型オイルフェンスを下ろし、長島からリーフ方向に再設置する作業が行われた。
フロートやオイルフェンスで臨時制限水域を囲っていないと、抗議船やカヌーが入ってくるため作業が行えない。沖縄防衛局はそう判断して、昨日と今日の午前中はK9護岸の工事を止めていたようだ。これも普段からフロートを越えてカヌーが抗議行動を続けているからこそ生み出されている状況なのだ。フロートの外から工事を眺めているだけなら、沖縄防衛局は平然と工事を進めていただろう。
おかげで久しぶりにK9護岸工事の進捗状況を近くから確認することができた。最前部のフロートから護岸の先端までは30メートルあるかないか。4月25日のセレモニーから1か月近く経ち、伸びた捨て石部分は30メートルほどだろうか。砂浜の奥の方からだとプラス20メートル位になるかもしれない。
水深が深くなるにつれてk9護岸が伸びる速度は遅くなる。しかし、捨て石の量が増えて台形の底辺が広がり、破壊される海底の面積は広がる。ダンプカーで捨て石を運ぶようになり、早いときは3分半で1回のペースで捨て石が投下されている。ガラガラと音を立てて捨て石が海に落ちる様子を見ると居たたまれなくなる。1日も早く工事を止めなければならない。
K9護岸の工事の動きがないので、カヌー3艇を残してほかは大型オイルフェンスの再設置に抗議するため長島方面に移動した。先に行ったカヌーメンバーが海保に拘束されたので、残りの3艇も次のオイルフェンスが曳航されるのを追って長島方面に向かった。それを追う海保のゴムボートの様子が以下の映像。
https://www.youtube.com/watch?v=PJdc_RdUZ28&feature=youtu.be
長島方面からリーフにかけての海域はうねりが高かった。前のカヌーの姿が見えなくなる海で、タグボートが引っ張ってきた大型オイルフェンスをつなげようとする作業和船に抗議した。最後は全員が海保に拘束されてオイルフェンスがつなげられたが、黙って易々とやらせるのと、できる限りの抵抗をするのとでは大きな違いがある。
大型オイルフェンスの再設置が完了し、臨時制限水域が囲われたので、早速、K9護岸の工事が再開された。瀬嵩の浜で昼食休憩をとったあと、午後は海保の規制が強まるなか、それぞれ工夫を凝らしてフロートを越え、捨て石の投下に抗議した。
前日に続き波が荒く、二重フロートの上にカヌーを引き上げて態勢を保持したり、岩場近くからフロートの隙間を抜けるのも難しかった。午後は2回フロートを越えて海保に拘束されたが、目の前で捨て石が投下されるのを皆、何とかしたいと思って行動を続けている。
午後はスパッド台船でも海底ボーリング調査が再開されていた。海でもゲート前でも連日、体を張った阻止・抗議行動が続けられている。しかし、実際に工事を止めるには、もっと多くの参加者が必要だ。時間も金もかかるが、都合をつけてぜひ海でもゲート前でも辺野古の行動に参加してほしい。
共謀罪法案が衆議院を通過している。今日は夕方から県庁前の県民広場で集会・デモ行進が行われたはずだ。ただ、これだけの重要法案なのに反対運動は弱い。辺野古の活動に集中すると、ほかのことがなかなかできないのだが、共謀罪法案に強く反対する。