26日は朝から時おり小雨が降り、風も強かったので海上行動は中止となった。瀬嵩の森に大浦湾の様子を見に行くと、海上作業やキャンプ・シュワーブの浜の作業もなく、前日下ろされた5個の布団かごが干潮のため波打ち際に姿を見せていた。
カヌーを漕ぐには厳しい風だったが、白波は立っていなかったし、警戒船は海に出ていたので、浜の作業が行われていないのは少し意外だった。波打ち際で作業員が布団かごの位置を微調整するので、海への投下作業は慎重にならざるを得ないのだろう。
この程度の波風は大浦湾では珍しくない。昨日、政府・沖縄防衛局は空々しいほどのセレモニーをやり、「埋め立て着工」を宣伝していたが、実際にはそう簡単に工事が進むものではないことが、2日目にして明らかになっている。
那覇空港の第2滑走路や泡瀬干潟などの浅瀬と違い、水深の深い大浦湾での埋め立て工事は簡単ではない。海底ボーリング調査すらまだ終わっていないのだ。4基のスパッド台船のうち、3基は掘削棒がやぐらから外されていたが、辺野古岬に近い側の1基は掘削棒が海に降りていた。ただ、そばに和船がないので作業員は上がっていない。海上作業は今日はすべて中止となったようだ。
瀬嵩側の固定式汚濁防止膜のそばが白く濁っていた。昨日も確認できたが、海中に垂れた汚濁防止膜が透けて見えている可能性があるが、波にあおられてこんなに横に広がるようなら、汚濁防止膜の用はなさない。
また、汚濁防止膜が波にあおられることで、海底の砂を巻き上げて汚濁を発生させている可能性はないのか。さらに、現在、石材が投下されているK9護岸の近くには汚濁防止膜がない。どうしてそれですまされるのか。沖縄防衛局はきちんと説明すべきだ。