10日は悪天候のため海上行動は中止となった。カヌーや船のメンバーは、資材搬入に抗議するゲート前の座り込みに参加したが、午前8時45分頃から、いつものように沖縄県警・機動隊による強制排除が始まった。
ゲート前だけでなく辺野古ダム付近の県道でも、車列を作ってやってくるミキサー車や資材を積んだトラックの前に立ちはだかり、抗議が行われている。私服刑事や機動隊が市民を排除し、ゲート前が空いたのを見計らって車列が移動を始めた。
この日は南回りでやってきた10トンダンプカー10台が栗石を搬入し、その後に北側から生コンのミキサー車8台を先頭に、栗石、砂利を積んだ10トンダンプカー8台、プレハブ、簡易トイレ、大型クレーンのブーム、ショベルカーなどを積んだ車両22台i以上が基地内に入った。南回りと合わせて朝一番だけで32台以上が入っている。
ミキサー車は消波ブロックの作製用だろう。栗石は布団かごに使われるもので、いずれも埋め立てに向けた護岸や仮設道路に使用されるものだ。工事を止めるにはまず、これらの車両がゲートに入るのを止めなければならない。そのためには300名以上の市民の結集が必要だ。
一人ひとりが時間をやりくりし、ゲート前で座り込まなければ工事は進む。机上の議論やネット上の議論にふけっていても政府・沖縄防衛局は痛くもかゆくもない。彼らが恐れるのはゲート前に多くの市民が集まることだ。山城博治さんをゲート前に来られないようにしているのもそのためだ。
海上行動はできなかったが、レジャービーチの沖では午前中、赤白クレーンと赤いクレーンが2隻並んでバージ船に横付けし、浮沈式汚濁防止膜に空気を入れて海上に出す作業を行っていた。手漕ぎのカヌーは風雨に弱いので、抗議ができない日に作業が進むのを見ると悔しさが募る。
5隻のスパッド台船も掘削棒が海に降り、作業員の姿もあったので、海底ボーリング調査が行われていた。4月20日にもK9護岸が着工と言われているが、いまだにボーリング調査が行われている段階なのだ。本来、調査も終わらないうちに埋め立て工事ができるはずはない。
とにかく海に石材を投入して、工事の進行を印象付けようという政府・沖縄防衛局の姑息な手法が見え透いている。杜撰な工事を平然と行い、海の破壊を強行しようとする安倍政権の蛮行を許してはならない。辺野古の海とゲート前に結集を!