8日(土)は朝、カヌー14艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古岬から長島に向かう途中、キャンプ・シュワーブの映画館近くにある作業ヤードで作られているテトラポットの様子を見た。ゲートから生コン車が入っていたので、流し込みが始まっているのではないかと予想していたが、案の定、すでに型枠がはずされている物もあった。
この日は長島の近くで、投下されたコンクリートブロックや鉄板のアンカーに、汚濁防止膜が設置されるのを警戒して監視活動を行った。南東の風でフロートが大浦湾側に張り出し、アンカーにつながれたブイがすぐ目の前にある。大浦湾側ではアンカーのブイの大半がフロート外に出ていた。
先だって直したばかりだというのに、この2日間の強風でフロートに網を張る棒があちこちで壊れていた。枠から外れて浮きが付いたまま海中に沈んでいる物もあり、いつもの作業和船が終日修理にあたっていた。このメンテナンス料だけで年間、どれだけの額になるだろうか。
5基のスパッド台船ではやぐらから掘削棒が海に伸び、作業員が海底ボーリング調査を行っていた。岩礁破砕許可が3月末で切れたにもかかわらず、沖縄県の中止指示を無視して調査が続けられている。これが管官房長官が言う「法治国家」の実態だ。
午前中から赤白クレーンの台船が汚濁防止膜の準備作業を行っていた。午後になって準備が終わり、タグボートが汚濁防止膜の曳航を始めたので、カヌーチームは大浦湾に出てアンカーのブイを押さえた。フロートの外でカヌーを強制排除するのは容易ではないと判断したのだろう。タグボートは安部側のに設置された汚濁防止膜に運んできたものを繋げて引き揚げていった。
明日は日曜日だ。ひとまず新しい汚濁防止膜を仮止めしておき、海上行動が休みのうちに設置する考えかもしれない。カヌーチームと船団は午前4時前まで監視活動を続けて今日の行動を終えた。