28日は朝、カヌー9艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古岬に向かう途中、キャンプ・シュワーブ内にクレーンが上がり、その付近に大量の根固め用石材が積まれているのが見える。ダンプカーに積まれてゲートから搬入される栗石が袋に詰められ、埋め立て用の資材として準備されているのだ。
繰り返し指摘しているが、辺野古岬と長島の間に張られた網付きフロートの破損が目立つ。網が破れ、鉄棒に張られたロープが切れているだけではない。アンカー用のロープまで切れて海面にただよい、船やカヌーの走行妨害となっている。本来フロートに装着すべきものではないのを無理しているからこうなる。これで事故が起これば沖縄防衛局の責任だ。
この日は長島周辺の大浦湾側で汚濁防止膜のアンカーとして使用するコンクリートブロックの投下が行われた。赤いクレーンの台船が7個ほどのコンクリートブロックを積んでフロートのすぐ近くまでやってきた。カヌーチームは全員がフロートを越えて台船に向かい、海の破壊に抗議した。
https://www.youtube.com/watch?v=Ehu88h0k1m4&feature=youtu.be
例によって海を守るべき海上保安庁が海の破壊に手を染めている。沖縄島に残された数少ない生態系豊かな海を圧殺して胸が痛まないのか。汚濁防止膜の設置は、これまでは大浦湾の中央部に近い場所だったが、いよいよ陸地に近い場所での設置が始まっている。
カヌーチームは必至で抗議しているが、いかんせん数が少ない。全員が海保に拘束されて松田ぬ浜に運ばれた。平日の参加は条件が厳しいと思うが、今はフロートのすぐそばで作業が行われているので、ぜひ参加してほしい。
松田ぬ浜から平和丸に乗り込んで大浦湾に戻った。午後12時半ごろから午後の作業が始まり、船上に残った3個のコンクリートブロックの投下が始まった。台船はフロートのすぐそばまで接近しており、カヌーチームはフロートを越えて海に飛び込んだりしながら、時間をかけて抗議を続けた。
カヌーチームや抗議船が拘束されて現場から離されている間に投下されたのだろう。この日は潮の影響でフロートが北側に寄っており、投下ポイントがフロートの外側になった箇所もあった。先週まで水中カメラと使った潜水調査が行われていた場所で、こうやって大浦湾を分断し、障害物が設置されることで船は危険な航行を強いられている。
コンクリートブロックの投下作業が行われている近くには、黄色いクレーンの台船が停泊している。海底ボーリング調査を行うやぐらが舷側に付けられているが、船上には大きなコンクリート塊や四角い鉄枠(?)なども載っていた。
午後も海保に拘束されたあとは松田ぬ浜に運ばれた。そのあと平和丸に乗り込んで大浦湾に戻り、投下作業は終わっていたので瀬嵩側に様子を見に行った。瀬嵩の海上作業ヤードが設置される場所には赤白のクレーンが付いた台船が停泊し、周辺のフロートの外にオイルフェンスが追加されて二重の防護態勢が敷かれている。明日にもアンカーの設置が始まりそうだ。
管官房長官が翁長知事にたいし、埋め立て承認を撤回すれば損害賠償を求めるという脅しをかけている。これは知事個人ではなく、翁長氏を選んだ沖縄県民に対する脅しである。そういうことをすれば、批判と反発は沖縄だけでなく世界的に広がるだろう。
海でも陸でも現場では人手を必要としている。ぜひ辺野古に駆けつけてほしい。安倍政権の好き勝手にさせてはならない。