12日の高江は朝から雨となり、森の中での行動は中止となった。ヘリパッド建設現場に行きたいと30人を超す人が集まった。冬のこの時期に森の中で雨に打たれると体力面で厳しく斜面は滑る。やむなく断念したのだが、午後からは天気予報がはずれて晴れ間も出た。
日本政府・沖縄防衛局は12月中旬の竣工を打ち出しているので、今週後半の建設現場の状況確認が重要となっている。政府が演出する「完成」の欺瞞を撃つためにも、これまで現場を見てきた市民の監視の目が必要だ。突貫工事で急造したヘリパッドの問題点を専門家の視点から検証する作業も行われている。写真展も予定しているので、ぜひご参加を。
N1表ゲートで行われている座り込みに参加しようとした市民が、北部訓練場のメインゲート近くで車両規制にあった。砂利を搬送するダンプカーを優先するためだが、政府・沖縄防衛局がいう竣工直前となっても、いまだに砂利搬送と交通規制を行っているのはどういうわけか。
完成直前なら片付け作業が中心となっているはずで、いまだに資材を搬入していること自体が「完成」の虚構性、欺瞞性を自己暴露している。大急ぎで接地帯に砂利を入れ、芝生を貼っても、実際にはまだ排水路や無障害物帯、歩行訓練道路など未完成部分があちこちに残っている。いったい何のための砂利搬入、交通規制なのか。現場の警察・機動隊は説明をいっさいしない。
規制している福岡県警や愛知県警は、いずれ地元に帰って米軍基地の被害にあうこことはない。この日は規制している現場周辺をMV22オスプレイが飛び回っていたが、沖縄以外の他府県ではオスプレイが訓練に飛来するだけで大騒ぎだ。日米安保の負担を自分たちは免れ、沖縄に強要する。そのために交通量の少ない山道で交通規制していて、やましさや恥ずかしさを感じないのだろうか。
夕方から名護署前と裏での激励・抗議行動に参加した。現在、名護署には2人の仲間が勾留されている。北部訓練場の返還式典の2日前に、辺野古の埋め立て再開に向けて最高裁判決が出される。司法の独立や三権分立を自ら否定し、政府に追随する最高裁の目は沖縄県民ではなく米国政府を向いているのだろう。
高江に続き辺野古でも反対運動を力尽くで抑え込むために、弾圧もエスカレートしている。しかし、それにひるむことはない。
今、オスプレイが海に「不時着」(墜落)したというニュースが入った。米軍が捜索しているとのことだが、海に「不時着」とは何が起こったのか、次のニュースを注目したい。