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Channel: 海鳴りの島から
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ヘリパッド建設のためなら何でもありか?

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 7日は前日に続き民間(アカギヘリコプター)の大型輸送ヘリを使って、歩行訓練道路建設用の資材が搬送された。仮設のヘリパッドが造られたH地区近くの作業ヤードには、市民15人がやって来て抗議行動を行った。

 この日はあらかじめ沖縄県警の機動隊が現場で待ちかまえていたので、鉄条網が張られた柵の外側からの抗議となった。ヘリから激しい風が吹き下ろし、立つのもやっとだったが、年内完成を急ぐために民間や自衛隊ヘリを使った空からの搬送がくり返されている。

 作業ヤードにはヘリパッド建設現場から運び込まれた赤土が山積みとなっている。本来、ブルーシートをかぶせるなどして赤土流出防止に努めるべきだ。しかし、作業ヤードでは赤土が露出した場所が目立つ。米軍基地内は市民の目が届かないから、何でもあり、沖縄県の条例を守る必要もないと考えているのだろう。

 N1表ゲートから大量に運び込まれる砂利は、作業ヤードに設けられた仮設ヘリパッド用にも使用されていた。赤土だけではない。砂利からも雨のたびに粉末が谷間に流れ込み、土壌を汚染している。

 問題には背を向けている沖縄防衛局が、こういう実態をビデオ撮影することはない。雨が降れば赤土が流出し、谷間の川に流れ込む。問題はヘリパッド建設現場だけでなく、作業ヤードにもあるのが明らかとなった。

 ヘリによる搬送が終わってから、市民15人はH地区ヘリパッド建設現場に移動した。この日は上層路盤の敷設敷設作業が行われ、午後には沖縄防衛局職員が立ち会って検査が行われていた。

 法面では芝生の貼り付け作業が行われていた。安全帯を着けている作業員は1人もいない。労働基準監督署が現場調査するには、事前に米軍の許可を得なければならないので、労基署が来た時だけ安全帯を着ければいいという考えなのだろう。ビデオカメラを手にしている沖縄防衛局員は見て見ぬふり。決してカメラを向けることはない。 

 過積載についても、沖縄防衛局員が手にしたビデオカメラを向けることはない。ヘリパッド建設のためなら、沖縄防衛局容認のもと何でもありだ。自分たちで貼った過積載ラインのシールさえ見えないくらい積むのだから確信犯である。労基署の調査・指導を何とも思っていない。

 

 

 


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