29日は土曜日大行動で、N1表ゲートにおいて砂利ダンプカーに対する座り込みの抗議行動が行われた。砂利を積んだダンプカーやトレーラー車は午前中、メインゲートの方に砂利を運び込んでいた。午後12時からは引き続き、「土人」「シナ人」という差別発言に対する抗議集会も開かれた。
それと並行してN1表ゲート近くの砂利置き場では、市民20数人がフェンス越しに砂利積み出しに抗議を行った。新たな砂利の搬入が遅れたため、ショベルカー少なくなった砂利をこそぎ取りながら積み込んでいた。
これまで過積載について監視を続け、批判を行ってきたので、沖縄防衛局や業者も一定は対応せざるを得なくなっている。一方で、ダンプカーの破損部分は修理されることなく、不整備車両がまかり通っている。
https://www.youtube.com/watch?v=akVCuZY4ixY
サイドミラーが破損し、バックする際には支障が出る車両が、警察や沖縄防衛局がまわりに大勢いるなかで、平然と使われている。市民が警察や沖縄防衛局に破損を指摘し、注意・指導するように言っても無視している。そのため、業者は修理しないまま使用を続けている。
https://www.youtube.com/watch?v=u79bkV1C1jY
https://www.youtube.com/watch?v=LCzR57DUz5U&feature=youtu.be
こちらの黄色い4トンダンプカーは運転席の前を確認するミラーが破損・欠落しているだけでなく、テールランプの左側の電球が切れた搬出作業を続けていた。目の前を不整備車両が通っても、見て見ぬふりをしている警察の対応にはあきれる。こういう不整備車両で安全な作業を行えるのか。米軍基地内の公共工事は、安全を無視しても許されるのか。行政は何の指導もしないのか。
https://www.youtube.com/watch?v=FkYdLz1EPzM
テールランプが壊れたこのダンプカーは長期間、この状態で作業を続けている。警察や沖縄防衛局が何も言わないのが分かっているから、業者も修理しようとしない。まさになれ合いであり、年内完成を急ぐためには多少の不整備など無視してすませるということなのだろう。抗議する市民には弾圧を加え、建設業者には目をつぶる。警察=公務員の中立などあったものではない。
抗議に来ている市民の中には、土木工事の専門家もいる。作業現場でのヘルメット、安全靴の着用をくり返し言っているが、指摘されてヘルメットをかぶる運転手もいれば、無着用の運転手もいる。米軍基地内はメディアの目が届かず、警察も対応しない、という慢心が、安全基準をおろそかにする結果となっている。
過積載についても、市民の監視がなければ、すぐに元に戻る。赤土流出対策も形だけであり、当初の計画、設計を次々と変更して大量の木を伐採し、やんばるの森の破壊を拡大している。米軍基地内なら何でもできる、と言わんばかりに、連日でたらめな工事が進められている。
この日は瀬嵩の浜で辺野古新基地建設反対の集会が開かれたので、いつもより早めに抗議行動を終えた。沖縄の森と海を破壊し、新たな米軍施設を作って差し上げる。日本政府の米国に対する隷従は、沖縄県民の犠牲の上に成り立っている。それを正当化する心理が「土人」「シナ人」という発言を生み出す。高江の工事現場でそれらの言葉が発せられたのは偶然ではない。