8日も午前8時15分頃、市民20人ほどがG地区のヘリパッド建設現場に入り、抗議行動を行った。この日は木の伐採は数えるほどしか行われず、すでに切り倒した木の枝を落とし、フレコンバッグに詰める作業が午前、午後と行われた。
作業員たちは市民が現れると、チエンソーやショベルカーのエンジンを切って待機している。沖縄防衛局員も、ある程度さわぐと諦めておとなしくなる。
午前8時50分頃、警察・機動隊がG地区に現れると、途端に防衛局員が元気になる。分かりやすい人たちだが、防衛局と警察の見え透いた連係プレーである。防衛局員たちに警告を出させ、それを無視して市民が作業を妨害している、という構図を作って警察が採証する。威力業務妨害をでっち上げるためのやり口だ。
あるいは、少し接触しただけで防衛局員が派手に転んで見せ、暴力だ、傷害だ、と騒ぎ立てる。これもよくやる手だ。「転び公妨」ならぬ「転び沖防」も警察と連携して防衛局が仕掛けてくる。市民の抗議行動を潰すための罠に注意しながら、午後3時頃まで作業現場周辺で抗議を続けた。
G地区の作業現場では3日続けてハブが見つかっている。この日は機動隊員が捕まえて殺していたが、ハブを含めた蛇類が多いのは自然の豊かさの証拠でもある。リュウキュウヤマガメも連日姿を見せている。
G・H地区のヘリパッド建設現場では、希少生物が進入するのを防ぐ防止柵やネットは作られていない。N4のヘリパッド建設では、そういう配慮が形だけであってもなされていたはずだが、工事を急ぐために希少生物への配慮もないがしろにされている。
https://www.youtube.com/watch?v=Hbm3Aj-gf2A&feature=youtu.be
前日からの分も含めて、フレコンバッグ50袋ほどに木の枝が詰められた。H地区のように4トンダンプカーが現場のそばまで来られたら、伐採した木を直接積めばいいのでこういう作業は必要ない。G地区は深い森の中にあり、工事用道路の路盤整備がまだなされていないため、余計な手間がかかっている。
管官房長官が8日に来沖し、年内にヘリパッドを完成して北部訓練場の一部を返還する、と大見得を切っている。しかし、G地区の現状を見ると、あと2か月半で完成するかどうか疑問だ。沖縄防衛局は安倍首相の命令を受けて、今まで以上になりふり構わず工事を強行するだろう。自然環境への配慮は無視され、ずさんな工事が行われるのが目に見えている。
7日は木の枝の片付けだけで終わったが、この作業はバックホーが自由に動き回り、倒した木を置いたりする空間を確保するために行われた。10日月曜日は残された木々の伐採作業が一気に進められるだろう。公休日を利用して参加できる人は、ぜひG地区での抗議行動に参加してほしい。
高江から帰って名護署前に行き、不当逮捕された仲間への激励行動に参加した。裁判所が10日間の勾留を認めたことに抗議し、早期の解放を勝ち取ると同時に、仲間のためにもN1やH、G地区での行動を強めよう!という声が相次いだ。
宣伝を少し。沖縄市のシアタードーナッツで映画『風音』が18日まで上映されている。
『三田文学』秋季号に30枚の短編小説「露」を書いたので、興味のある方はご一読を。